DeNA編集部

2016.10.14

海外の日本製アニメファンが集うMyAnimeList

日本のアニメやマンガが好きな海外のファンが、海賊版ではなく正規版の日本製アニメ・マンガを楽しみやすくするには?正規版の流通でいわゆる「クールジャパン産業」を活性化させ、世界中のファンに日本発の新しいアニメ・マンガを届けつづけるには?

DeNAが2015年1月に米国の企業から事業譲渡を受けた英文アニメファンサイト「MyAnimeList(マイアニメリスト)」は、こうした問題に答えようとするサービスです。MyAnimeListはDeNAの米国子会社が運営しており、現在月間約1,200万ユーザ(ブラウザベース)という規模を誇ります。このMyAnimeListとはどんなサイトか、おもに3つの主要機能に分けてご説明します。(※上の写真はオーストラリアのアニメコンベンション『SMASH!』の様子)

もともと米国のアニメファンが作った「見た・見たい作品リスト」

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MyAnimeListはもともと、日本のアニメが大好きな米国人の創設者が、自分がどのアニメを何話まで見たかをリスト化して管理するための個人用ツールでした。2005年の創設当時、その名の通り「俺のアニメリスト」としてアニメ好きの友達に共有したところ、是非自分たちも使いたいという話になり、やがて自然とユーザ数が伸びたそうです。

現在でもMyAnimeListの主要な機能のひとつとなっているのは、上の画面のような「リスト」。ユーザごとに自分のページで自分が見た/見たいアニメと読んだ/読みたいマンガの一覧をまとめることができ、それが他のユーザに公開されます。それぞれの作品に10段階評価や感想をつけることが可能で、見た・見ている途中・見終わったなどのカテゴリに分けて整理できます。

タイトルや声優で検索できる「アニメの百科事典」

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MyAnimeListの2つめの主要な機能が、ウェブ百科事典式のデータベースです。アニメ・マンガ作品ごとにページがあり、上の画面のように作品概要、ユーザ評価の平均点、ランキング、放映期間、キャラクター、声優・スタッフ、ユーザレビューに加え、「この作品が好きならこの作品もおすすめ」というレコメンドも載っています。各ページはユーザによる編集が可能ですが、世界各国のMyAnimeList管理チームがクオリティの担保に努めています。

このデータベースをもとに、ユーザはたとえばお気に入りの声優の他の出演作品を見つけることができます。各作品にはユーザ評価がついているので、いま海外ファンの間で人気のあるアニメのランキングマンガのランキングも一覧として参照することが可能です。ランキングを見ると、日本での人気作品との対比が明らかです。

感度の高いファンが集まるコミュニティ

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3つめの主要な機能がフォーラム(掲示板)です。最新アニメやマンガの感想を投稿しあうのはもちろんですが、その他にもあらゆるトピックでスレッドが立っています。上の画面は、「アニメをきっかけに日本語を勉強している人はいますか?」というトピックの掲示板。おすすめの勉強法や、そもそもアニメで日本語を学ぶことの是非について議論が交わされています。このほかにも、好きな作品やキャラクターごとにユーザがメンバー制の「クラブ」を作り、より濃密なコミュニケーションをとるための機能も提供されています。

日本のアニメ・マンガ業界と海外のファンの架け橋に

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MyAnimeListのコンテンツは、上述のように世界各国の管理人の方々が管理・維持していますが、サイトの運営や機能追加はDeNAグループ企業であるMyAnimeListが行っています。もともとファンが草の根で作ったサイトをDeNAが買って運営している理由は、今まで一定の距離があった海外のアニメ・マンガファンと日本の業界との間の架け橋となることを目指しているためです。(※上の写真は、米カリフォルニア州で毎年開催される全米最大級のアニメコンベンション『アニメ・エキスポ』の会場)

実際、MyAnimeListのDeNAグループ譲渡後の最初の大きな取り組みが、アニメコンソーシアムジャパンと提携し、MyAnimeListの各作品ページに正規版のネット配信動画(多くは広告つきで無料)を埋め込み表示することでした。版元から正規のライセンスを受けた動画に海外のファンを導くことで、ファンが字幕(サブタイトル)を付けて無断でオンライン配布する海賊版動画(ファンサブ)に流れるのをある程度防ぐ効果が期待できます。動画配信大手のHulu、Crunchyrollとも続いて提携し、現在MyAnimeListでは2万話以上の正規版アニメ動画が視聴可能となっています(日本国内からのアクセスでは視聴不可)。

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正規版作品の普及に向けたもうひとつの取り組みが、現在MyAnimeListのサイト内でエントリー受付中のマンガ翻訳コンテストです。マンガ出版にかかわる国内33社で作るデジタルコミック協議会が毎年開催しているコンテストの5回目ですが、今回はMyAnimeList内で海外のファンに直接参加を呼びかけることで、日本の業界と共に正規版翻訳作品の普及を促す目的があります。

MyAnimeListは、無料マンガ雑誌アプリ「マンガボックス」や小説投稿サイト「エブリスタ」と並んだDeNAグループの「IPプラットフォーム事業」の一部です。アニメやマンガ、小説などのIP(intellectual property, 知的財産)に適正な対価が支払われる事業の仕組みをつくることで、自社の成長と業界全体の発展に貢献することを目指しています。MyAnimeListは引き続き、日本の業界と海外のファンの距離をさらに縮めるべくサービスを拡充していきます。今後にご期待ください!

▼MyAnimeListプロモーション動画

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