DeNA編集部

2017.01.05

ロボットシャトル 仙北市実証実験レポート

ロボットシャトル、秋田県仙北市の田沢湖畔へゆく

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2016年11月13日、紅葉の盛りを終えた秋田県仙北市で、DeNAの無人運転バス「Robot Shuttle(ロボットシャトル)」は、内閣府と仙北市が国家戦略特区プロジェクトの一貫として実施する自動走行の実証実験に参加してきました。 ハンドルやアクセル・ブレーキなどがついていない自動運転車が公道環境を走行するのは国内で初となる取り組みで、地元住民を中心とした60名以上のモニターの方々に試乗していただく大変貴重な機会となりました。

実験は田沢湖の湖岸に位置する県道38号のうち、車両通行止めとなった片道約400mの区間を往復するルートで午前中に行われました。 辺りを少し歩くだけでも景色の美しさに見とれてしまう場所でしたが、それもそのはず田沢湖は日本百景のひとつとしても有名な場所で、日本一の水深(水深423.4メートル)のために、光の差し方によって様々な表情を見せてくれる珍しい湖だそうです。

天気予報は「晴れのち雨」な当日の朝

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この日の天気予報は晴れのち雨。
スタッフ一同、実験が終わるまで雨が降り始めないかとても心配です。やっぱり、ハレの舞台はお天気も「晴れ」がいいですからね。

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準備のために現地へ向かうロボットシャトル。この移動も既に自動走行で...... ではなく、ロボットシャトルは、予め手動で走って作成した地図データに設定したルート上をカメラ、各種センサー、GPSを用いて自車両の場所を測定しながら自動で走行する車ですので、設定していないルートを移動する時は、操縦の訓練をしたスタッフがゲーム機のコントローラーのようなものを車内に取り付けて手動で動かします。

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地元の方々に多大なご協力をいただき通行止めが実現している貴重な時間ですので、その時間を最大限に生かして走行テストを行います。 ロボットシャトルはどの場所においても、みなさんに安全に乗車していただくために、必ず事前に入念な走行テストを行います。
事前の調整をしっかりしておくことが何より自動走行中の乗り心地のよさに影響します。そのため車両セットアップの担当者は何度も自動走行モードで走らせて湖畔を往復しながら乗り心地を確かめます。今回の準備期間中は、これを日の出より前から毎日繰り替えし実施していました。
おや、なんだか霧がかかってきたような......

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せっかくのロボットシャトルのハレの舞台。試乗時には晴れることを信じて、朝靄の中を準備のために何度も走っていきます。

予定通り無事走行!

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「この霧が晴れてくれないかな......」とスタッフ一同お祈りしておりましたが、仙北市の門脇市長の「田沢湖でこの霧は珍しいので、すぐ晴れますよ!」という元気なお言葉の通り、予定されていたセレモニーが開始するころには霧もすっきり晴れて天気も快晴に。 ロボットシャトルはこの日、モニターの方々や関係者を乗せて時速約10kmの速度で元気に設定ルートを4往復走行しました。
事前の入念な準備の成果か、実際に乗っていただいたモニターの方々からは、「これだけ静かで安定して走ってくれるなら友達とのおしゃべりを楽しみながら安心して乗れる」といった、乗り心地に関するとても嬉しいコメントをたくさんいただきました。
こういったお言葉をいただけると、毎朝寒い中こつこつとセットアップをした努力が本当に報われます。

安全のための現地調査は実はもっと前から始まっています

ロボットシャトルの運行において、みなさまに安心・安全にご乗車いただくための準備は、実はルートを手動走行で設定するよりもっと前の段階からスタートします。
スタッフが実際に現地に行き、本当に安全に走れるルートであるかどうか、2日ほどかけてかなり入念なチェックをします。チェック項目はたくさんあり、走行路を歩行者の視点や車両の視点を使い分けながら、路上に死角などが存在しないか、乗用車が接近してすれ違う場所でないか、予期せぬ歩行者の横断がないかなど様々な観点で確認をします。少しでも安全面で不安要素がある場合は、どのように警備や柵の配置などで対策をとるか、走行ルートをどのように設定するかなど運行に関わる細かな調整を検討した上で、不安要素を全てつぶした上で進めていきます。

ロボットシャトルは無人で走行ができる車両ですが、その裏側では万が一の事故を防ぐために、人の手による安全への配慮を多くの時間をかけて行うことで走行が実現しています。

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次は日本のどこにお邪魔させていただけるでしょうか。
もしみなさんの近くに出現した際には、是非ご乗車になってみてくださいね。

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