DeNA編集部

2017.06.06

ゲームクリエイター向け勉強会「GDM」へのこだわりと目指すところ

5月24日(水)夜、DeNA本社のある渋谷ヒカリエに、ぞくぞくと参加者が集まってきました。この日社内のセミナールームで開催されたのは、ゲームクリエイター向け勉強会「Game Developer's Meeting(以下、GDM)」。

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▲Game Developer's Meeting

このイベントは、DeNAがゲーム業界の発展に貢献するための活動として開催しているもので、毎回様々なテーマについて専門性の高いゲストを迎え、ゲームクリエイターの「見たい、知りたい、会いたい」が実現できる場を創出しています。今回のテーマは、『「いまさら人に聞けない3DCG受発注のアレコレ」~本当のパートナーシップ~』。これまでゲームクリエイター向けに実施していたGDMとしては初めての、CGデザイナー向け勉強会です。

GDMを通して、ゲーム業界を活性化させたい

GDMを運営するのは、DeNA Japanリージョンゲーム事業本部組織開発部の片岡力(かたおかりき)と藤村幹雄(ふじむらみきお)。"価値ある情報を提供し業界を活性化させたい"という目標を掲げる二人の、GDMへの思いとは。

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▲左から、DeNA Japanリージョンゲーム事業本部組織開発部 プロデューサー片岡力、藤村幹雄

――お二人の経歴と業務内容を教えてください

片岡:以前は、コンシューマー系の制作会社やパブリッシャーで、主にプロジェクトマネージャーやアウトソーシング、ビジネスアライアンスを担当していました。2014年にDeNAに入社し、現在はゲーム事業部の広報活動に関わっています。広報活動と言っても活動は幅広いのですが、もともと開発をしていた人間として現場感を持って、様々な分野の方と一緒にゲームクリエイターに刺さるイベントの企画や運営を行うことで、「DeNAっていい会社だね」と思ってもらうきっかけ作りをしています。

藤村:DeNAの入社は2015年で、当初はヒューマンリソース本部に配属され、ゲーム業界を目指す学生を対象としたイベント運営を担当していました。現在は片岡さんと同じくゲーム事業部の広報活動を行っています。以前はコンシューマー系の会社で人事を担当しており、主に社内の人材育成や研修を担当していました。CEDEC(日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス)の運営委員やイベント運営にも携わっているので、その経験とノウハウを活かすかたちでGDMの立ち上げから関わっています。

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――事業部の広報活動に携わる中で、GDMを立ち上げたきっかけとは?

片岡:ゲーム分野におけるDeNAの認知向上と業界貢献を目的に始まりました。そもそもDeNAはゲーム事業を大きな柱としつつ、それ以外にも幅広い領域で事業を展開しています。ですから特にゲームクリエイターからは、サービス事業者やプラットフォーマー、パブリッシャーというイメージが強く、人によっては内製の開発部署があることすら知られていないという課題がありしました。このような課題を解決するために、DeNAを知るきっかけになり、かつゲームクリエイターの方々に喜んでもらえるようなリアルイベントを行うことにしました。

昨年6月から月に1~2回の頻度で、これまでに10回開催してきました。無料で参加しやすい勉強会や交流会を継続的に行うことで、ゲーム業界への貢献の一部になれればと考えています。

身近なテーマを現役で働いている人から聞ける

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――これまで様々な講演を行っていますが、毎回のテーマはどのように決めているのでしょう

片岡:テーマは「DeNAが取り上げる意味」と「業界貢献」、この2つのバランスを考えながら、今現役で活躍しているクリエイターに喜んでもらえるテーマ設定を心がけています。話の内容は登壇者の方にお任せする場合と、伝えたいテーマに基づいて登壇者を探し一緒に作っていく場合があります。より現場に寄った話が聞けるよう、登壇者は現役でゲーム開発をされている方にお願いしています。

藤村:1からイベントを立ち上げたので結構大変でしたが、会場確保からメディアへの掲載依頼、集客方法などに関してはこれまでのノウハウを生かし、「どういう登壇者を呼ぶと参加者に喜んでいただけるか」などのHowの部分に時間を使うようにしています。

片岡:GDMの思いに共感してもらえた登壇者の方と一緒に「クオリティの高い講演会」を心がけているので、開催当日ギリギリまで一緒に内容やスライド資料を詰めていくやりとりをしています。これが非常に大変でもあり重要で、特に今回のデザイナー向けの勉強会は私も登壇する立場だったので、いつも以上に細かいところまで詰めました。参加者にできるだけ良い学びを得て帰っていただくために、登壇者の発言が意図とは裏腹に誤解をうまないかということなどの調整も行います。

――今回は初のCGデザイナー向け勉強会でしたが、当日の内容や様子はいかがでしたか

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▲登壇中の片岡力(左)と、株式会社イマジカデジタルスケープ/バウハウスエンタテインメントゼネラルマネージャー 石塚雅也(いしづかまさや)氏(右)

片岡:当日は、幅広い受託経験と実績を持つ石塚雅也氏をお迎えし、パネルディスカッション形式で進行しました。3DCGの受発注におけるトラブルの回避方法を技術・法令・マネジメントなど様々な観点から「消火ではなく、防火」というお話をご一緒いただきました。

参加者の8割以上が現役の3DCGデザイナーで、中には過去のイベントに参加した会社の上司から勧められて来たという方もいましたね。テーマが3DCGの受発注ということもあり、技術系の勉強会には参加しないけれど内容に魅力を感じて参加したという声も聞くことができました。

――今回3DCGの受発注をテーマにした理由は?

片岡:いろいろとデザイナー向けの勉強会が存在する中で、技術やアート分野の知識、3DCGのツールの話は他でも聞けることが多いと感じています。私達はGDMでしか得られない知見を提供したいと考え、スマートフォン向けゲーム開発でも通常化している3DCGの受発注をテーマに採用しました。この分野は継続的にトラブルが多く、身近な人がどうやって対処しているのか気になるという声もあがっていたので、より踏み込んだ内容であればニーズが高いのではと思いました。

登壇者は私の前々職の同僚である、石塚さんにお声掛けしました。スタジオマネージャーや3DCG制作のプロデューサーとしての経験、3DCGデザイナーの育成経験も豊富な方なので、幅広く具体例と合わせて伺うことができました。参加者の中には3DCGデザイナーとして初心者の方はもちろん、マネージャークラスの方や経営者の方も何人かいらっしゃっていて、幅広いレイヤーの方に興味関心のあるテーマだったと感じています。

――受発注のトラブルは、ゲーム業界に限らずとも経験がある方は多いですよね。テーマにあるような受発注に対する課題感は、DeNA社内でも感じることはありましたか?

片岡:アウトソーシングに関しては、DeNAは課題意識が高く整備が進んでいると思います。私が入社した時はアウトソーシング専門の部署に入ったのですが、コストを払ってでもそういう部署を持つこと自体、国内ではまだまだ少ない印象です。そういった意味でも事業部全体で「トラブルをできるだけ起こさない」「パートナーとのより良い関係性から良いものを作る」この2軸を大切に進めていて、取引先の方はもちろん、社内の開発メンバーからも「いてくれて助かる」と言われることがあります。

今回のイベントでは、私も自分の経験をお話させていただいたので、講演を通してDeNAと一緒に仕事したい!と思っていただけた方がいれば嬉しいですね。

――リピーターも多いようですが、これまでのイベントの反響はいかがですか?

片岡:イベント後に毎回アンケートを取っているのですが、その中では「こんなクオリティの講演を無料でやってくれるDeNAってすごい!」「毎回内容が身近で参考になるので続けてくださいね」といったお言葉をいただいていて非常に嬉しいです。あとは、イベントをきっかけにDeNAに興味をもってくれて、「ここで働きたい!」と言ってくださる方もいらっしゃいます。

――イベントは常に満席のようですね

片岡:テーマ内容が職種ごとに結構細かく分かれているのと、より快適に勉強会に参加していただくために、大体50~70人ほどの規模感で行う場合が多いのですが、おかげさまで毎回公募を出してから1週間ほどで満席になります。

もっと開発者のキャリアに貢献していきたい

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――改めて、ゲームクリエイターがGDMに参加する意味や魅力とは?

片岡:GDMで掲げているテーマが「見たい、知りたい、会いたい」なので、登壇者に会いたい人や他社さんがどんな風にやっているか知りたい人、単純に技術やトレンドに興味のある人にとっては有意義な時間になると思います。この場だけで聞くことのできる中身の濃い話も多く、スライドシェアや取材記事が出せないこともあります。謎に包まれている感じもありますけど、だからこそ攻めたお話をしてくれる登壇者さんも多いです。

あとは登壇後の親睦会でしょうか。他のイベントだと登壇者と直接お話ができる機会がない場合も多いと思いますが、GDMではお酒や軽食を片手にカジュアルな雰囲気で、囲み取材のように登壇者と話ができます。疑問に思ったことや手を挙げて質問するまでもないようなことでも聞くことができます。また、登壇者にとっても参加者がどう感じたかなどが直接聞けるので、非常に有意義だと感じていただけているようです。

――今後、GDMはどんな方に参加してほしいですか?

藤村:去年までプランナー向けの勉強会のみだったのが、今年からデザイナーやエンジニア向けといった形で、職種の幅を広げて開催をしています。ゲーム業界に勤めている方であれば、何かグッとくるテーマが必ずあると思うので、まずは様々な職種の方に来ていただきたいです。多くの方のご参加をお待ちしております。

片岡:やはり我々としては開発者のキャリアに貢献したいと思っています。そういう意味でも職種別の勉強会の他に、GDMキャリアというゲームクリエイターが自分自身のキャリアを見つめ直すための勉強会も立ち上げました。ゲームクリエイターにとって業界の知識やコミュニティーネットワークって非常に重要だと思うので、そういったものも提供しフォローできるイベントとして今後も続けていきたいです。テーマに魅力を感じて改善する欲求のある人にたくさん集まっていただいて、真剣に自分のキャリアやものづくりの参考にしていただけたら嬉しいです。

――ありがとうございました

今後もGDMでは、ゲームクリエイターにとって有意義な時間を数多く提供していく予定です。現状の業務になんらかの課題感をもっている方、そのヒントを得られる場所がここにあるかもしれません。今後のイベント情報はGDMの公式Facebookページよりご確認ください。

▼Game Developer's Meeting 公式Facebookページ:https://www.facebook.com/GameDevelopersMeeting/

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