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DeNAで18年つづく「モバオク」をご存じでしょうか。2004年にガラケー向けのオークションサービスとして始まり、時代の流れに合わせ、ユーザーに寄り添いながら、今日まで歩んできました。
そんなモバオクのミッションは、「自分にとって『不要』になったモノが、誰かにとって『価値』あるモノとなり、さらには『人・モノ・社会をつなげる』」こと。さらにチャリティーオークションは、モノとしては高価なものでなくても、出品にまつわる想いやストーリーに価値を感じてもらえる取組みです。
チャリティーオークションは社会貢献だけでなく、エンタメとの親和性も高く、新しい体験の創出の役割も担っています。近年では「エンタメ」のエッセンスを加えたさまざまな企画にも取組み、コミュニティーの活性化やサービスの認知拡大へつなげています。今回は、モバオクがチャリティーオークションを進める背景と想いをお話しいたします。
海外では昔から文化として根づいているチャリティーオークション。モバオクでも早期からチャリティー活動へ取り組んできましたが、積極的に励むようになったのは2011年の東日本大震災の復興支援を通してです。その後、日本プロ野球(日本野球機構)が主宰するオールスターゲームのチャリティーオークションを2016年から請け負ったのを機に、より積極的に取り組むようになりました。
SDGsなど社会全体の意識の高まりを背景に、モバオクではチャリティー活動をさらに加速させるべく、2020年から公募制を開始。従来実施していた横浜DeNAベイスターズのようなDeNAグループ内のオークションだけでなく、国内のスポーツチーム全般、そしてスポーツに留まらない企業・団体の方からも気軽に開催いただけるようになりました。
チャリティー活動を積み重ねた結果、公募案件の幅は飛躍的に広がりました。その一例が、2021年におこなわれた認定NPO法人テラ・ルネッサンスとの「元子ども兵社会復帰プロジェクト」です。
武装勢力に誘拐され兵士として戦わされていた子どもたちへ、教育や職業訓練などの自立支援や心のケアをおこなうプロジェクトで、その活動支援金を募るためのチャリティーオークションを開催。T-BOLANの森友嵐士さん、女優の石原さとみさん、メジャーリーガーのダルビッシュ有さんなど、名立たる方々が賛同してくださりました。
また、新型コロナウイルスの猛威を背景に、スポーツチーム支援型オークションという新しい取組みを始めました。これは、オークションの収益を主催者であるスポーツチームへ還元する仕組みです。
無観客試合や入場制限、試合の中止など、コロナによって多くのスポーツチームが打撃を受けました。スポーツ興行の再建を目指し、支援金をスポーツチームへ還元させる試みです。社会課題解決に向けた、いわゆる「チャリティー」の支援とは異なりますが、コロナ禍での選手とファンをつなぐ機会という点も受け入れられ、多くのスポーツチームから依頼をいただきました。
スポーツチームから出品された、選手のサイン入りボールやユニフォームを入札した方からの喜びの声がTwitterで続々と飛び交う様子が見受けれるなど、主催者であるチームとユーザーの双方へデライトを届けたと実感できる取組みとなりました。「スポーツチームを応援する」というストーリーに共感したというお声もたくさんいただいています。
モバオクでは、ライブ配信でのチャリティーオークションにも注力しています。2021年夏には、日本テレビと日産自動車と合同で開催した「24時間テレビ44 真夏の日産チャリティーオンラインフェス!」に参加。
有名アーティストやパフォーマーのライブ、芸人の漫才やコントなどの生配信がおこなわれるなか、関連する商品をモバオクで出品し、リアルタイムでオークション開催するという、エンタメ要素の高いプロジェクトとなりました。入札合戦に参加したり、その様子を視聴したりすることで、落札する以外でも多くの方に楽しんでいただけました。
お笑い芸人さんが「もういいの?締め切りますよ!」「おっと、また1万円上乗せの入札がありました!」と盛り上げるなか、役目を終えたグッズなどが目の前で価値あるモノとして蘇る臨場感はライブ配信の醍醐味です。ライブ配信と連動したチャリティーオークションの盛り上がりに、エンタメとチャリティーオークションの親和性を確信しました。
また、目当てのモノを手に入れるための目的に加え、ライブ配信や、前述のスポーツチーム支援をきっかけとしてチャリティーオークション参加者が増えることは、モバオクの認知拡大にもつながっています。
モバオクでは「つながりを感じられるマーケット体験」を提供することに重きをおき、サブスク型の会員制オークションサービスとして運営しています。そのため、他社サービスでは販売額に対して5%~10%の手数料を徴収するのが相場のなか、販売手数料は無料とし、オークションサービスとしては珍しい月額会員制(月額330円、iTunes決済・GooglePlay決済の場合360円 ※初月無料)にこだわっています。
チャリティーオークションにおいては、依頼主に対してオークションプラットフォームの提供から広告・運用まで無償で担い、販売手数料を一切いただかずに落札金額の100%を支援に活かしていただいています。
一方、モバオクの有料会員になれば手数料を気にせず月に何度も販売・購入できるため、ユーザーは「売り買い」だけではない「つながり」を楽しむことができます。
実際に、取引きをしながら相手を知ることに喜びを感じてくださっている方も多くいらっしゃいます。そのため、匿名で商品を郵送できる「匿名配送」の機能ひとつとっても、つながりを重視するユーザーのために、機能を利用するかしないかを選択できる仕様にしています。
エンタメとチャリティーオークションの親和性についてお話してきましたが、闇雲に新しい体験へ飛びつくことはしません。ユーザーと一緒に18年育んできたサービスだからこそ、ユーザーを置いていかないことと飽きさせないことのバランスをとりながら、新しい体験価値の創出に励んでいます。
スピーディーさやシンプルさが潮流とされる時代のなかで、売買の一方通行な流れにストーリー性を付加価値として提供することが、モバオクの存在意義だと考えています。これからも、新しいオークション体験を提供するとともに、チャリティーオークションを活用した社会課題の解決やSDGsの実現に向けて、積極的に取り組んで参ります。
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