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代表取締役会長
岡村 信悟
DeNAは、創業から四半世紀を超え、インターネットやAIを駆使し、「永久ベンチャー」の精神で挑戦を続け、多くの皆さまに支えられながら、ユニークな企業へと成長してまいりました。
現在、人類社会は岐路に立っています。グローバル化の進展とその反動、IT革命による価値観の多様化・複雑化により、国家主体の世界システムへの懐疑が深まる中、近年の社会的な激動を経て、地理的・心理的分断を加速し、社会や個人が拠るべき理念の正当性が揺らいでいます。
この不可逆な変化に翻弄されることなく、人類の未来への希望につながる普遍的な価値を創造できる企業をめざし、私たちは「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」というミッションを掲げています。
常識や品格、人間らしさといった「ディセンシー(Decency)」を重んじながら、DeNAは、一人ひとりの生きる意味と価値を大切にし、スポットライトを当てるような、あっと驚く新しいDelightを届けることで、多様性・複雑性を許容する、21世紀の彩り豊かな生活や公共の形成に貢献したいと思います。
私がこれまで重視してきたのは、すべての社員が自立的に動き、各事業が独自のビジョンを持って運営される組織の土台づくりです。現在DeNAでは、この土台の上で、既存事業で培った知見と新たな挑戦からの学びが循環しています。
挑戦心豊かな社員が個性を余すことなく発揮し、人と人、事業と事業、組織と組織が互いに結びつくことで、次々と大きな価値が創出される構造が整いつつあります。
国境を超えたバーチャルの世界から、神奈川・横浜をはじめとしたリアルの地域まで、様々な舞台で縦横無尽に新しいうねりを起こす、2026年6月からの新体制のもとでのDeNAのこれからの挑戦にご期待ください。
会長として、政府や自治体、あらゆるステークホルダーの皆様との架け橋となり、この新たな歩みを力強く支えてまいります。
代表取締役社長 兼 CEO
南場 智子
技術や社会の変化は加速しています。そのスピードにときには先んじ、ときには半歩遅れたりしながらDeNAは想定外の挑戦を続けてきました。創業時、私を含め誰ひとり、プロスポーツチームの運営に参入することなど想像していませんでした。今はまちづくりにまで挑戦しています。
世界を驚かせたMobageや怪盗ロワイヤル、ポケポケの愛称で幅広い世代に楽しんでいただいている『Pokémon
Trading Card Game
Pocket』、多くの人に新しい生き方や居場所を提案したPococha、そしてタクシーの常識を変えたGOも当社から生まれています。本業はいったい何ですか、ゲームですか、スポーツですかとよく聞かれますが、永久ベンチャーを標榜するDeNAの本業は、新しいDelightを創造する挑戦自体です。
革新的なサービスやプロダクトがDeNAから次々と生まれてきた理由はなんといっても人材力です。大胆に挑むだけでなく、地道にやり切る。その両方を併せ持つ人が集まっていることが、私たちの財産です。この力を最大限発揮し続けるために、組織の重心を管理から挑戦へとさらにシフトしていこうと考えています。「組織が人を使うのではなく、人が組織を使う」という考えに則り、Delight創造の志に経営資源を張っていきます。次々と0→1の挑戦が高回転で行われ、そこから大きなDelightを生む事業を育て、その成果や学びを次の挑戦へと還元していく循環型の組織です。この循環は社内に閉じません。共に挑むスタートアップ、DeNAから巣立った起業家や協業先と、学びと機会をフェアに循環させる。外に開かれ、呼吸する「Delight創造エコシステム」でありたいと思っています。
AGI*やフィジカルAIの影響は計り知れません。とても楽しみな変化ですが、先が読みきれない不確実性が極限まで高まっていることも事実です。社会はどうなる、組織はどうなると百家争鳴ですが、こんな時代は誰かの論を信じて組織を固めるのではなく、変化に強いしなやかさを備えることが重要です。個体より流体。自律的に変化する力を有する生命体をイメージし、挑戦心が瑞々しく解放される組織づくりをしてまいります。
「このDelightは本当に顧客の想像を超えているか」
この一点に謙虚さを失わず、内外と手を携えて、これからも元気に進んでまいります。
*AGI(Artificial General Intelligence):人間のように幅広い分野のタスクを理解し、自ら学び、柔軟に応用できる「汎用人工知能」