loading
さまざまな企業が「オウンドメディア」を開設するようになりました。DeNAでもコーポレートサイトでの記事の掲載をスタートしていますが、手探り状態が続いています。
そこで今回は、「オウンドメディア運営の肝」を教えてもらうべく、オウンドメディアの編集や執筆の経験が豊富な5名の方にざっくばらんに語っていただきました。
■オウンドメディア座談会メンバー
モリジュンヤ氏:編集デザインファーム「inquire」代表
藤村 能光氏:オウンドメディア「サイボウズ式」編集長
仁田坂 淳史氏:株式会社ZINE代表取締役編集長
草刈 和人氏:個人ブログメディア「gori.me」主宰
カツセマサヒコ氏:「プレスラボ」ライター/編集者
――最近、オウンドメディアを持つ企業が増えてきましたよね。
仁田坂:今オウンドメディアって増えてるんですか?
カツセ:めっちゃ増えてるんじゃないですかね。
草刈:増えてる印象はありますが、あんまりオウンドメディアを、「オウンドメディア」だと思っては見てないんですよね。面白い記事がバズったときとか、誰かがシェアしたなっていうのを見て、「これどこが運営しているんだろう?」と確認してから「あ、ここなんだ!」と気づくくらい。
カツセ:よく目にするのはサイト自体ではなく記事単体というのはその通りだと思います。ソーシャル経由で記事を見ていて、あとから気づく。
草刈:そういうことが頻繁にあると、オウンドメディアって流行っているんだなと。一方で、「なんでみんなそんなにオウンドメディアやるの?」と疑問にも思います。
モリ:「なぜやるのか」というのは気になりますよね。不思議なのは「メディアをやる」とだけ決めて始めて、テーマやコンテンツの方向性があまり決まっていないケースが多いこと。決まらずに進んで「いいオウンドメディア」になるのか、というと疑問が残ります。
草刈:それはありますね。記事がバズるのはいいんですけど、バズった記事でメディアを知って、気になって他の記事も読んだときに「このメディアのテーマは何?」ってわからなくなる。
■オウンドメディア座談会メンバープロフィール
▼モリジュンヤ
1987年2月生まれ、岐阜県美濃加茂市出身。横浜国立大学経済学部卒。『greenz.jp』編集部を経て、フリーランスに。『THE BRIDGE』『マチノコト』『soar』など複数の媒体に立ち上げから編集として携わり、2015年10月に編集デザインファーム「inquire」を設立。個人の書き手として、テクノロジー、イノベーション、スタートアップ等のテーマを中心に執筆活動も行う。
▼藤村能光(ふじむら・よしみつ)
サイボウズ株式会社 コーポレートブランディング部 サイボウズ式 編集長。Webメディアの編集記者としてキャリアをスタート。その後、サイボウズ株式会社で無料グループウェア「サイボウズLive」のマーケティングを担当。自社メディア「サイボウズ式」の立ち上げに参画し、2015年1月より編集長を務める。
▼仁田坂淳史(にたさか・あつし)
編集者。1986年、大分県生まれ。株式会社ZINE代表取締役編集長。出版社での雑誌編集、ミクシィを経て2015年4月に株式会社ZINEを設立。ミクシィではFind job! Startupを立ち上げた。現在4媒体のオウンドメディアを手がける。(Webサイト:http://blog.nitasaka.com/)
▼草刈 和人(くさかり・かずと)
個人ブログメディア「gori.me」を主宰。少年時代をアメリカで過ごし、培った英語力を活かして海外発信のApple関連ニュースを中心にテクノロジーやガジェットに関するニュースや商品レビューを執筆。IT以外にも音楽、グルメ、旅行記など幅広い情報をカバー。
▼カツセマサヒコ
下北沢の編集プロダクション「プレスラボ」のライター/編集者。新卒で大手印刷会社に入社し、労務・人事関連の職務に就いた後、現職。86年うまれ。ライターキャリア1年半にして、ツイッターフォロワーは2万7000人に(@katsuse_m)。