DeNAのDelightful City構想の舞台は、横浜・神奈川。そこでの街づくりの背骨となる中心的コンテンツがスポーツです。
スポーツというコンテンツには、物理的にも精神的にも、人々を強く結びつける普遍的なパワーがあります。スポーツ観戦でつい盛り上がり、隣にいた知らない人とハイタッチしたり、お酒を酌み交わしたり、そのような経験がある人も多いでしょう。ときに世代や国境も軽々と超えて、人々の間に絆を生み出すスポーツの底知れない可能性を私たちは信じて、街づくりの中核に据えています。
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DeNAが考えていること
エネルギー問題や人口問題など、都市や地域の抱える問題をテクノロジーで解決しようとする「スマートシティ」のアプローチが世界的に注目を集めています。
私たちも今、スマートシティを実現する街づくりに取り組んでいます。大きなきっかけは、2011年のプロ野球への参入。横浜DeNAベイスターズのオーナー企業となり、ファンからの期待も年々高まっていくなかで、球場の外にもDelightを広げていくために、スポーツを基点にした街づくりを考えるようになりました。
実現したいのは、単に住みやすい便利なだけの街ではなく、そこにエンターテインメントをかけ合わせた、住む人にも、そこを訪れる人にとっても楽しい街。それが私たちの考えるスマートシティの理想像です。
テクノロジーの普及によって、利便性が高くなった社会では、生活のなかの「可処分時間」が増えていきます。そこで大切なのは、単純に可処分時間を増やすことではなく、その増えた時間で、より人生を豊かなものにしていくこと。それを実現することが私たちのミッションだと考えており、だからこそ街づくりにおいても、エンターテインメント性を追求しているのです。
住みやすさや利便性だけではなく、ワクワクするような楽しさも両立した街。
DeNAが目指すそんなスマートシティを、私たちは「Delightful City(デライトフルシティ)」と呼んでいます。目指すのは、より便利な日常とワクワクする非日常を提供し、人々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させる新しい都市空間の創造。そこに住む人だけではなく、外から訪れる多くの人にも街のファンになってもらうことが、Delightful Cityの理想像です。
DeNAのDelightful City構想の舞台は、横浜・神奈川。そこでの街づくりの背骨となる中心的コンテンツがスポーツです。
スポーツというコンテンツには、物理的にも精神的にも、人々を強く結びつける普遍的なパワーがあります。スポーツ観戦でつい盛り上がり、隣にいた知らない人とハイタッチしたり、お酒を酌み交わしたり、そのような経験がある人も多いでしょう。ときに世代や国境も軽々と超えて、人々の間に絆を生み出すスポーツの底知れない可能性を私たちは信じて、街づくりの中核に据えています。
STAR☆NIGHT NOVAS
私たちは2011年からプロ野球に参入し、横浜DeNAベイスターズのオーナー企業となりました。ファンの方々に、ホームである横浜スタジアムへ実際に足を運んでもらえるよう、さまざまな施策にも取り組み、2019年には過去最高の228万人の観客動員数を記録しました。
ホームスタジアムに年間200万人を超える人々が集まるということは、その周辺地域や施設にも、さまざまなビジネスチャンスが生まれるということでもあります。横浜スタジアムを基点に、街に大きな賑わいを生み出し、それを周辺地域にも波及させて、ゆくゆくは試合がないときでも、年間を通して横浜という街全体に活気を生み出していく。DeNA単体では難しい大きなシナジーを生み出すためには、地元との連携も必要不可欠です。
その第一歩として現在、地元行政や多くの企業と協力しながら、旧横浜市庁舎街区の再開発プロジェクトや、国内最大級のライブビューイングアリーナの設置に、精力的に取り組んでいます。
もちろん、スポーツだけではなく、横浜という街のポテンシャルをさらに引き出し、その魅力を高めていくような総合的な取り組みも不可欠です。街の回遊性を高め、横浜周辺のさまざまな観光スポットをスムーズに移動できる「ラストワンマイルモビリティ」の実現や、グリーンエネルギーを活用した街全体での脱炭素化といった、さまざまなアプローチも実現していく予定です。
リアルな空間に縛られないインターネット企業のビジネスは、オンライン上で完結することも多く、フレキシブルなフットワークの軽さが大きな強みになります。しかし、街づくりにおいては、必ずしもそうではありません。その街で暮らす人々の生活や文化、積み上げてきた歴史といった「リアリティ」と腰を据えて向き合うことなしに、街づくりを為すことは不可能だからです。
街づくりに参画する一企業として大切なのは、その街が積み上げてきた文化や歴史を尊重しながら、それを長年支えてきた地域の人たちと手を取り合い、自らも地域の一員になって本気でのめり込んでいく姿勢だと私たちは考えています。
横浜市庁舎跡地再開発完成イメージ
「心の底からこの街を魅力的な場所にしたい」という本気度が、事業者である我々にも常に問われます。特に地元のスポーツチームは、地域の大切な公共財でもあります。私たちはその大切な財産を「お預かりする」という意識を持ちながら、そこにさらなるプラスアルファの価値を乗せて、地域へまた還元していきたいのです。
私たちは街づくりに関しては、ある意味、素人です。しかし、インターネット企業としてスタートしたDeNAが、スポーツやヘルスケア、オートモーティブなど新しい事業を開拓するときは、常にそうでした。素人集団だからこそ気づける視点や、素人だからこそ可能な大胆な発想を逆に強みに変えながら、地元の人たちと手を取り、未来に向けてDelightfulな街をつくっていきます。