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私たちDeNAのスタッフにとって、元旦の風物詩となった「ニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝競争大会)」。今年は第60回の記念大会として、全国の予選を勝ち抜いた43チームがしのぎを削ります。
昨年6位と躍進を果たし、「創設3年で優勝」という大きな目標を掲げたDeNA Running Club。東日本予選を最高順位の3位で終え、元旦への期待も高まる中、11月以降に選手の故障が相次ぎ、実際に出場できる選手が7区を走る7名ちょうどのみ、という苦しい状況に立っていました。
しかし、その7名、そして出場できない選手・コーチ・スタッフの全員がこの駅伝に照準を合わせ調整を続け、無事に上州路を駆け抜けるコースのスタートに立ちました。
今回はそのレースの裏側をお届けします。
各選手牽制し合ったためか、かなりのスローペースでレースが展開。
(1区の最初の1kmは3分で通過。一方で次の2区の最初の1kmは2分30秒台での通過だった)
髙橋優太選手はそのペースの中でレース中盤・終盤の2回ペースアップを仕掛け、トップから6秒差の7位でタスキを繋ぎ、見事なレース運びでミッションを果たします。
タスキを受けた2区のビダン・カロキ選手はすぐに2位集団に追いつき、理想としていた周囲の速い選手が作ったペースに合わせて走ることができました。
その一方で、すぐ横を走っていたコニカミノルタのポール・クイラ選手が沿道から飛び出してきた犬のリードに足をひっかけ転倒するというハプニングが起きました。
沿道での応援マナーについては再三注意喚起されていますが、今回こういった形で実害が出てしまったのはとても残念です。当のクイラ選手は転倒後もすぐに走り出し、見事な走りを魅せてくれました。
2区:駆け抜けるビダン・カロキ選手
そして、現地スタッフのスマホが社員からの連絡で震え続けた3区。
11月の予選は疲労骨折により欠場したチームのエース、上野裕一郎選手が超ハイペースで疾走し、ニューイヤー駅伝で初めて首位に立ちます。
10kmを27分18秒という、トラックの10,000mの日本記録よりも早いペースで独走。監督やコーチがレースを観戦する専用の部屋に、そのタイムが告げられた瞬間どよめきが起きるほどの快走でした。
3区:快走を見せた上野裕一郎選手
6区:上位陣をしっかりと追走した須河宏紀選手(写真左)
7区:好走したルーキー、永井秀篤選手(写真右)
6区須河選手はトヨタ九州の選手と最後まで並走。向かい風が強い区間も相手の選手を風よけに使いながらしっかりと追走、ラストスパートを効かせて4位で7区担当の永井秀篤選手につなぎます。永井選手もライバル選手の後ろにつき、終盤勝負をかけるという戦略をとりましたが、中盤のペースアップについていくことができません。しかし6位のチームとのタイム差を広げる形で好走し、終盤2区間をルーキーがしっかりと締め、最高順位を更新し5位入賞を果たしました。
苦しいチーム事情の中、田幸監督が「ミスの無いレースができたことが結果につながった」と語るように、選手全員が想定以上のタイムで走り、チームにとって「ハッピー!」(瀬古総監督)な新年を迎えることができました。
これから選手たちは小休止ののち、来るべきマラソンへの出場に向けて合宿にはいります。選手たちはみなマラソンを視野に入れて1年間練習を行ってきました。その結果が、今回の駅伝での最高順位更新、ということだと思っています。
元旦から沿道で、そしてテレビの前でご声援をおくっていただいたみなさま、本当にありがとうございました!
これからも応援のほどよろしくお願いします!
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