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監督としてこのチームに戻ってきた時、信じられないほどの温かい出迎えをしていただきました。まずはそのことにお礼を申し上げたいと思います。私自身、監督としてのキャリアをベイスターズでスタートができることを心から嬉しく思っています。
ここまでキャンプ、オープン戦と非常にいい時間を過ごしてきました。監督に就任し、まず改善を図ったのが守備力です。昨年はそのミスが原因で落としたゲームが多くありました。秋のキャンプでは「凡事徹底」をスローガンに掲げて改善に取り組み、今はいい状態を維持できていると思います。チーム全体を見れば攻撃力は申し分ありませんし、投手陣も力のある選手が揃っていますので、このまま守備力が上がれば、多くの勝利が手にできると確信しています。
選手たちは私の野球の考え方をしっかり理解してくれているようです。特に投手、捕手には手応えを感じています。昨年からの進歩と言えるでしょう。私は準備の重要性を彼らに伝えていますが、ゲームへのアプローチの仕方は確実に変わってきていて、ひとつの配球にも意図と目的をしっかり持ってくれるようになりました。昨年までは捕手が固定されていませんでしたが、今年は週に5試合はマスクをかぶれる選手を育てることができたと思っています。
他にカギとなるポイントを挙げるとすれば梶谷隆幸選手の存在です。打順は2番を予定していますが、打線は常に彼を中心に回ることでしょう。彼が数字を残すことで、クリーンアップを打つ筒香嘉智選手やJ・ロペス選手の成績も上がってくるはずです。
私自身、監督という仕事を楽しんでやれています。しかし同時に新しいチャレンジも多く、チームを背負う責任も感じています。今季のスローガンは「WE PLAY TO WIN」。これは私自身が決めたものです。常に勝利を目指す姿勢を明確に打ち出したいと思いますし、選手にもそれを求めています。現役時代の私はエンターテイナーとしての顔も見せていましたが、今季からはゲームでの勝利に集中するため、現役の時とは違った姿でゲームに臨むことになりそうです。以前のようなスマイルを見せる機会も減るかもしれませんね。
ファンの皆様にはいつも応援していただき、本当に感謝しています。ベイスターズはファンと選手が常に近い位置にいるチームだと思います。だからこそ私たちも勝利への欲求を強く持つことができるのです。
今季の目標は80勝以上してリーグを制し、そして日本一になること。選手たちの最後まで諦めずに戦う姿勢をぜひ感じていただきたいと思っています。シーズンが終わった時、ファンの皆様とともに喜びあえるよう、全力を尽くします。応援のほど、よろしくお願いします。