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2016年3月7日(月)、DeNAのゲームプロデューサーが東京都千代田区の「正則学園高等学校」を訪問しました。
正則学園では、"ホンモノ"を創りだすクリエイターを定期的に呼んで生徒たちに講演をしてもらうという取り組みをされており 、今回はその一環としてお招きいただきました。
講演を担当するのは、2016年2月に配信開始したゲーム『逆転オセロニア』の仁平(にひら)プロデューサー(以下、仁平P)。
「ゲーム」という、生徒さんに馴染みの深いコンテンツの開発に関わっているだけに、興味をもってもらえる話ができると思いきや、先生も巻き込んだゲーム大会にまで発展することに......。今回は、その一部始終をお届けします。
講演会場は、正則学園の体育館。1、2年生200人近くが、貴重な時間を割いて話を聞きにきてくれました。
始まる前は少し緊張気味に見えた仁平Pでしたが、生徒さんたちのまっすぐな眼差しに見つめられるうちに、だんだんと話が熱を帯びてきます。
仁平Pが大学時代の留学経験で得た反省から始まり、次第にテーマは「仕事をするうえで大切にしたいこと」という、キャリア観、仕事観へ。「ゲームプロデューサー」とは「ゲーム分野で新しい価値を創出する人」のことであるという仁平Pの言葉に、生徒さんたちも興味深そうに聞き入っていました。
「ワクワクする環境で、仲間と一緒に成長したい」
「"自信"を味方に、"挑戦しつづける""精一杯やり切る"」
この2つのメッセージが示されたときには、手元の紙にメモをとってくれた生徒さんもいました。今後の高校生活、そして社会に出たときに、少しでも参考になってくれればいいですね。
さて、仁平Pの話も終わり、これで訪問は終了......とはならず、なんと『逆転オセロニア』の対戦が始まりました。しかも、選抜された3人の生徒さんと情報科の先生とで、仁平Pとの決勝バトルを賭けた勝ち抜き真剣勝負!
『逆転オセロニア』は、誰もが知っている「オセロ」をベースにしたゲームなので、初めてプレイする生徒さんでも、すぐに対戦することができます。ただ、先生はこの訪問の前からプレイされていたようで、すでに勝つ気満々です。
まずは、1回戦。
先生と生徒さん、そして生徒さん同士の2組による対戦です。
対戦の様子は大画面に映し出され、1手1手で観戦者からの歓声があがります。この1回戦では、老練(?)なオセロテクニックでジワジワと対戦者を追い詰めていく先生が、圧倒的な存在感を示しました。
そして2回戦。
順当に勝ち上がった先生と、『逆転オセロニア』初プレイながら1回戦を勝ち上がった生徒さんとの対戦です。
前半は先生がペースを握り、対戦を優位に進めていきます。「このまま先生が勝ってしまったら記事が成り立たないのでは?」と私が内心震えていた、そのとき!
なんと、生徒さんの放った1手で大逆転!
この『逆転オセロニア』は、対戦相手のHP(ヒットポイント)を0にすれば、駒数にかかわらず勝利となるのですが、生徒さんが出した一撃で、完全に上回っていた先生のHPが0になりました!
「まさか、あそこで逆転されるとは......」とつぶやきながら壇上を去る先生。図らずも、『逆転オセロニア』の醍醐味を見せつけてくれた生徒さんに、心からありがとうと言いたい気分でした(これで記事になるとホッとしている)。
大逆転劇の余韻にひたる間もなく、いよいよ最終戦。
先生に勝利した生徒さんと、仁平Pとの対戦です。
一進一退の攻防が繰り広げられた好ゲームでしたが......結果は、プロデューサーの意地を見せた仁平Pの勝利でした。
「対戦のおもしろさを創造したい!」というコンセプトで開発された『逆転オセロニア』を介して、仁平Pの大切にしたいコトが生徒さんに伝わった瞬間だったのかもしれません。
訪問を終えて感じたこと。それは、コンテンツを創り出す上で、それを触ってくださる方々のことを決して忘れてはいけないということです。
今回、正則学園にお招きいただき、「何か生徒さんにメッセージを伝えたい!」と意気込んでいたのですが、逆に私たちの方が、DeNAのコーポレートアイデンティティにある「Delight」の精神を再確認することができました。
正則学園のみなさん、本当にありがとうございました!