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小説投稿サイト「エブリスタ」で連載中のライトミステリー『京都寺町三条のホームズ』が、第四回「みんなで選ぶ 京都本大賞」を受賞しました。インターネット発の作品が「京都本大賞」に選ばれるのは、今回が初めてとなります。
「京都本大賞」は、京都を舞台にした小説の中から「もっとも地元の人々に読んでほしい」小説を、書店員と一般の読者による投票で決める賞です。過去の受賞作には、京都を舞台にした数々の小説で知られる森見登美彦の『聖なる怠け者の冒険』、福士蒼汰・小松菜奈主演で今冬映画化される七月隆文『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』などのヒット作があります。
著者の望月麻衣さんは北海道出身・京都在住。『京都寺町三条のホームズ』の舞台は京都寺町ですが、主人公の葵は東京出身で、「よそもの」の目線から描いた京都の名所や季節の行事が魅力的に描かれています。エブリスタのミステリーカテゴリで1位を獲得し、2015年に双葉社より書籍化されましたが、実は、エブリスタに掲載されているサイト版と書籍版では、微妙に内容や文体が変わっています。
サイト版の方では読みやすさを重視した軽めの文体が採用されており、ストーリーの展開や結末も変えることで、サイトで読み続けていた人も書籍版を楽しめる工夫がされています。
趣味で書きはじめた小説が、累計25万部を越えるヒットになり、地元の著名な賞を受賞......10月5日に開かれた受賞会見で、望月さんは「夢は叶うんだと思った」と喜びのコメントをしています。
エブリスタは、「誰の中にも存在している妄想や想像には価値がある」という理念のもと、これまでの出版システムからは発見できなかった作品や才能に光をあてるプラットフォームです。『京都寺町三条のホームズ』も続編が連載中なので、ぜひ書籍版とあわせてお楽しみください。
『京都寺町三条のホームズ』作品へのリンクはこちら