loading
「ものづくり」の考え方や楽しさが実感できる"クリエイターの祭典"として2008年から開催されているイベント「dotFes(ドットフェス)」。2016年11月20日に渋谷ヒカリエのDeNAオフィスで開催された第9回目は、「渋谷発、未来のデザインを考えよう」をテーマに、様々なトークセッションやワークショップ、インスタレーションの展示が行われ、約700名の参加者が訪れました。
メインコンテンツであるトークセッションには、各方面で活躍するトップクリエイターや経営者が登壇。「デザイン×◯◯」というテーマでお話いただきました。
<デザイン×ライフスタイル>
株式会社スマイルズ
代表取締役社長 遠山 正道 氏
「Soup Stock Tokyo」や「PASS THE BATON」などを手がけている株式会社スマイルズ。代表である遠山氏は「生活価値の拡充」を企業理念に掲げ、既成概念や業界の枠にとらわれず、現代の新しい生活の在り方を提案しています。実際に手がけているサービスを例にクリエイターの未来の仕事とは何かについて語られました。
<デザイン×ビジネス>
株式会社コルク
代表取締役社長 佐渡島 庸平 氏、取締役CTO萬田 大作 氏
「ドラゴン桜」「働きマン」「宇宙兄弟」など、数々のヒット作品の編集を担当してきた佐渡島氏。2012年に独立し、作家のエージェント、株式会社コルクを設立しました。編集者としてのイメージが強い佐渡島氏ですが、自由な発想でIT技術やインターネットを活用して、新しい表現や可能性を拡張することにも力を入れています。 日本に「作家のエージェント業」を根付かせようと立ち上がったコルクの今までの取り組みや、SNSを使った社内制度、テクノロジーと作家の力を掛け合わせて今後どのようなビジネスに挑戦するのかが語られました。
株式会社サイバーエージェント
チーフ・クリエイティブディレクター 佐藤 洋介 氏
インターネットテレビ局「Abema TV」や音楽配信アプリ「AWA」、無料ホームページサービス「Ameba Ownd」など、次々と大ヒットサービスを生み出すサイバーエージェント。何故これほどクオリティの高いサービスを提供し続けられるのか。 本セッションでは、それぞれのサービスが立ち上がったきっかけや、開発チームが最高のパフォーマンスを発揮できる環境づくりについて語られました。
<デザイン×テクノロジー>
DeNA
システム本部AIシステム部 アナリティクスアーキテクト 濱田 晃一 氏
デザイン戦略室 クリエイティブディレクター 石坂 昌也 氏
DeNAの濱田氏と石坂氏が、未来のブランディングとUXについてお話しました。濱田氏はDeNAのサービスに機械学習・深層学習を活用し、サイトの改善に貢献しています。
石坂氏は国内外におけるサービスのブランディングを一からつくりあげ、性別・年齢・人種・宗教など垣根を越える体験作りを目指しています。
ソニー株式会社
MESHプロジェクト リーダー 萩原 丈博 氏
ソニー株式会社では、オープンイノベーションによる新規事業創出を目指して「Sony Seed Acceleration Program」を展開しています。その中で2015年4月に誕生した新規事業のひとつが、遊び心を形にできる新しいツール「MESH」です。本セッションでは、日常のちょっとした困ったことを解決できる、アイデアを形にできるこの小さなデバイスには、どのような思いと可能性が込められているのか。ソニーが取り組むオープンイノベーションや、MESHを通じて行う「体験のデザイン」について紹介されました。
<デザイン×ライフスタイル>
株式会社ピースオブケイク
代表取締役CEO 加藤 貞顕 氏、チーフデザイナー 川上 浩範 氏
DeNA
デザイン戦略室 デザイナー 大河原 陽平 氏
近年テクノロジーの急激な進化に伴い、インターネットサービスは多様化しIT系の事業会社が急増しています。そうした市場の変化の中、事業会社のなかで働く「インハウスデザイナー」の仕事にも注目が集まってきています。 本セッションでは、クリエイターとユーザーを繋ぐ「cakes」や「note」といった自社サービスを提供する株式会社ピースオブケイクの加藤氏、デザイナーの川上氏と大河原氏に、これからのクリエイターの働き方や、事業会社で活躍するクリエイターの仕事についてのお話を伺いました。
当日は11チームによる最新のインスタレーション作品が展示されました。話題のVRやアクションゲーム、海外で賞を受賞した作品、商品販売されているプロダクトなど、個性豊かな作品がDeNAのエントランスに展示され、まるでゲームセンターのようでした。
この日に初めて新作を発表してくださった企業やクリエイティブチームが多かったこともあり、インスタレーション作品を目的に来場された方も多く見受けられました。子供も大人も遊べる作品が沢山あり、親子連れの方々にも楽しんでいただくことができました。
このほか、「littleBits SynthKitでシンセサイザー入門」「Adobe XDを体験してみよう」「アプリデザインを通じてUXを学ぼう」の3つのテーマでワークショップも行われました。デザイン未経験者でも楽しんで参加できる企画だったこともあり、すべてのワークショップが事前申込で定員に。
また協賛企業や登壇企業のブースが設置され、触れて遊んで楽しめるブースや特別価格で商品を販売するブース、キャリア相談ブース、グッズを配布するブースなど、様々でした。
さらには神保町にある人気コーヒーショップ「GLITCH」や、渋谷ヒカリエに店舗を持つショコラトリー「LE CHOCOLAT DE H」、勝どきにあるパン屋さん「TANUKI APPETIZING」が特別に出店してくださり、休憩時間には長蛇の列ができました。
dotFesには、大人や学生から親子連れまで、世代を越えて様々な方に来場していただき、盛況のうちに終了しました。DotFesは2017年も開催予定ですので、お楽しみに!
dotFes(ドットフェス)
DeNA DESIGN BLOG
DeNAデザイン戦略室
(この記事は、DeNA DESIGN BLOGの元記事を一部編集して転載したものです)