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4月のある週末、埼玉県秋ヶ瀬公園を流れる荒川に、大勢の大人と奇妙な乗り物が集まりました。開催されていたのは、なんと水陸両用車とスワンボートの対決レース。実はこれ、DeNAが提供する個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」が定期的に主催している「Anyca"乗ってみたい"キャンペーン」イベントのひとつ。
これまで高級英国車ロールスロイス試乗会や6輪駆動車によるオフロード体験など様々なイベントを開催してきたAnycaですが、水陸両用車の試乗は初めて。一体どんなイベントになったのでしょうか。
今回の試乗車は、8輪の大きなタイヤが目を惹く水陸両用車「ARGO8×8」。こちらはカナダ生まれの車両で、文字通り水上も陸上も走ることができます。日本国内では、災害時の救援作業用として消防署にも導入され始めているクルマです。
さらに今回はこのARGO8×8で水上レースを決行。対戦候補としてカヌーやラジコンなども検討されましたが、最終的に選ばれたのが......。
こちらのスワンボートです。皆さんも公園で一度は乗った経験があるのでは?対戦相手が人力のスワンボートという意外な展開になりましたが、実はARGO8×8の水上走行スピードは約5〜6km/h。つまり早歩きと同じくらいのスピードなんです。一方スワンボートは脚で漕ぐので、スピードは未知数(!?)。おそらく前代未聞なスワンボートと水陸両用車、果たしてどちらが速いのでしょうか?
今回のルールはいたって簡単。川岸から同時にスタートを切り、反対岸につけた目印を目指した後、Uターンし戻ってくるというもの。もちろん先に戻ってきた方が勝ちとなります。 レースの参加者は、Anycaユーザーの中から抽選で選ばれた皆様。ARGO8×8チームとスワンチームに分かれ、いざ決戦です。
第1レースはARGO8×8の勝利!が、その後はスワンボートの圧勝が続き、結果スワンボートがなんと4勝。多くの参加者がARGO8×8の勝利を予想していたなか、意外な結果となりました。
ARGO8×8のドライバーからは「水上では意外と安定感がありましたが、Uターンで曲がるのがなかなか難しかった」「エンジン音の割にあまり進まなかった」「地上と水上では全然違う乗り心地で面白かった」と、初めて乗る水陸両用車に大満足の様子。
一方スワンボートのドライバーからは「足の筋肉がパンパンです」「最後は気力で漕ぎ続けました」「スワンの頭部分に風を受けて、漕ぐのが大変でした」と、どの方もかなり体力消耗の様子。 レースはスワンボートの圧勝となりましたが、参加者からは「こういうユニークなクルマに乗れる機会があればまた参加したい」という声もいただき、イベントは大成功をおさめました。
「Anyca"乗ってみたい"キャンペーン」イベントを企画しているのは、Anycaを担当するDeNAオートモーティブ事業部・浅岡亮太(あさおかりょうた)。イベント後に今回の企画のいきさつを聞いてみました。
――今回このイベントを企画したきっかけは?
Anycaでは、「特別なクルマ体験」をユーザーの方々にしていただくため、定期的にこのようなキャンペーンを開催しています。過去にはレーシングカーを自動車教習所で試乗したり、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でお馴染みのデロリアンの試乗会を開催してきました。 今回はいつもと少し違うことができないかと考え、思いついたのが水陸両用車です。企画していく中で、水陸両用車は意外にも「水上だとスピードが遅い」ことを知り、どうせならその遅さを面白く活かせないかと思ったのがきっかけです。
――レースをする前はどちらが勝つと思っていましたか?
正直、圧倒的に水陸両用車が勝つと思っていました(スワンボートさん、ごめんなさい......)。
――イベントを終えて、いかがでしたか?
このイベントを通して感じたのは「"本気さ"は伝染する」ということです。はじめこの企画について各所にお話した時は、開催が難しい状況だったのですが、諦めず想いを伝え続けていたら、いつの間にか水陸両用車のオーナーさんやスワンボートの担当者の方が、様々なところで力を貸してくれました。こんな謎の企画でも本気で取り組めば、形にできるとしみじみ感じました。ユーザーさんにも楽しんでいただけて本当に良かったです。
Anycaでは皆様によりクルマ体験を楽しんでいただけるよう、今後も色々な企画を計画しています。次はどんなクルマに試乗できるのでしょうか?一般のオーナーさんが所有するクルマに乗れる、個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」のサービスもぜひこの機会にぜひチェックしてみてください。
Anyca(エニカ)公式サイト:https://anyca.net/