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そんな『歌マクロス』。プロデュースしたのは、ゲーム業界には珍しい女性のプロデューサー、庄司美弥子(しょうじみやこ)。早速話を聞きたいところですが、でもちょっとその前に、『歌マクロス』の説明を簡単にさせてください。
今年35周年を迎えるロボットアニメの金字塔。歌と可変戦闘機「バルキリー」のメカアクション、三角関係の恋愛ドラマ、という3つの要素を織り交ぜながら展開する独創的な世界観が特徴で、テレビアニメのほか、劇場版や、OVAなども多数展開されている。
1982年に放映されたテレビアニメ『超時空要塞マクロス』をはじめとするマクロスシリーズ初の超時空リズムゲーム。『超時空要塞マクロス』のリン・ミンメイ、2008年放映の『マクロスF』のシェリル・ノームやランカ・リー、最新作『マクロスΔ』のワルキューレなど歴代の歌姫が登場し、『マクロス』シリーズの名曲に合わせて3Dで踊る。
画面奥から落ちてくるリズムノーツを、曲に合わせて正確にタップしていくとスコアやアイテムが獲得できるリズムゲーム。プレイ中に一定の条件をクリアすると背景が切り替わり、「バルキリー」がドッグファイトを繰り広げる「バルキリーモード」に突入。さらに「バルキリーモード」中に一定の条件をクリアすると、背景にアニメ映像が流れる「歌姫モード」や「超歌姫モード」が始まる。「歌姫モード」ではライブの獲得スコア、「超歌姫モード」ではライブの獲得スコアとアイテムの獲得数が増加する。
ホームに登場する歌姫や衣装を設定できるほか、3Dモデルの歌姫を拡大・回転して見ることができる「楽屋」機能や、歴代の歌姫やパイロットたちがトークを繰り広げる「超時空SNS」という機能もある。
2017年8月現在、登場する歌姫は下記の8名。
※9月下旬のアップデートで『マクロス7』の主人公とヒロインである熱気バサラとミレーヌ・ジーナスが追加される予定。
ひと通り、『歌マクロス』について学んだところで、ゲームプロデューサー、庄司の登場です。
ーーさっそくですが『歌マクロス』、8月3日のリリース以降調子いいみたいですね。
おかげさまで、早速100万ダウンロードを達成しました!
ーーおめでとうございます。マクロスファンの方から「マクロスらしいリズムゲームになっている」という声が多数届いているそうですが、その理由はどんなところにあると思いますか?
すでにリズムゲームが市場にたくさん出ている中、後発でリリースすることになったので、「どういう風に受け止められるんだろう」と心配ではあったんですが、ゲームを作る上で、常に「これはマクロスのファンの方に刺さるのか?」「これがマクロスらしさなのか?」と追求しながらやってきました。それを『歌マクロス』のリズムゲームとしての一番の強みとして考えてきて、忠実に再現できたことが、ファンの方に喜んでいただけた要因の一つだと思います。
ーーなるほど。アニメの熱狂的なファンからすると、原作のキャラクターに違和感を感じることほど残念なことはないですからね。
はい。歌姫はもともとアニメなので2Dです。このゲームでは、「アニメの歌姫が立体になって歌って踊る」というのが一つのアピールポイントなので、3Dに起こした時のビジュアルにはこだわりました。今回、登場するモデルはバルキリーも歌姫もすべて、『マクロス』シリーズのメインスタッフである河森正治(かわもりしょうじ)さんに監修をお願いしました。直接赤ペンを入れていただいた結果、今のクオリティに仕上がっています。
ーー3D化が難しかったキャラクターはいましたか?
初代歌姫のリン・ミンメイは、1982年のアニメの登場人物なので時代の特徴を強く受けており......。現代に最適化するために河森さんからたくさんインプットいただき、10〜11回くらい監修提出させていただいた結果、今のかわいいモデルになっています。
ーーそもそも、マクロスをリズムゲームにしようとした理由は何ですか?
マクロスシリーズの楽曲はとても魅力的なものが多く人気も高いので、リズムゲームを求める声が多かったです。そのためマクロスの世界観を最大限表現できるリズムゲームが作れればお客様に受け入れていただける確信はありました。
ーー『歌マクロス』の制作で、一番苦労した点はどこですか?
最初、「マクロスらしさってどういう風に表現すればいいんだろう?」というコンセプトの部分に悩みました。マクロスシリーズは、長く続いていることもありますし、いろいろな要素がモリモリで出てくるんです。バトルもあればメカもあるし、歌もキャラクターも三角関係も......。取捨選択をしようとしたのですが、どれを外してもマクロスっぽくなくなってしまうところがあって指針が決まらなかった。 紆余曲折し、「全部あってのマクロスなんだ。モリモリなのがマクロスなんだ」、という結論に至りました。リズムゲームも入れるし、歌も入れる、ダンスも入れる。映像も入れるし、バトルも入れる。このモリモリ感がマクロスを一番表現できるのではないかとジャッジして、今の形になっています。
ーー『歌マクロス』をインストールしてゲームを始めようとすると、まず歌姫を選ぶ場面がありますよね。庄司さんが最初に選んだ歌姫はどなたですか?
私は、シェリル・ノームを選びました。『マクロスF』の歌姫の一人です。このゲームに携わる前から『マクロスF』が好きで観ていたので、その時から好きだった歌姫を選びました。
ーーちなみに私はフレイア・ヴィオンを選んだのですが、誰を選んでも難易度は変わらないのでしょうか?
歌姫によってゲーム内でのビジュアルが変わる程度ですので、まずは自分のお好きな歌姫を選んでいただくのがいいと思います。もちろん、ゲームをやり込んでいくうちに歌姫が成長していく仕様ですので、最初に選んだキャラクターが成長しやすくはなります。
ーー『歌マクロス』はゲームを進めていくと歌姫がどんどん追加されますよね。選ぶ歌姫と曲の組み合わせで、画面の世界観が変わるのも見ていて面白いです。
そうですね。今回10人(9月のアップデート含め)の歌姫全員が魅力的なので、お好きな歌姫だけではなく、自分が知らない作品の歌姫を使って楽曲をプレイする魅力を感じていただければと思います。ランカの曲だけどシェリルでやってみるとか、シェリルの曲だけどフレイアでやってみるとか......。歌姫により同じダンスでも表情が全員違うので、それぞれの可愛さと魅力を感じていただけると思います。
ーー35年培ってきた『マクロス』らしさを詰め込んだ『歌マクロス』ですが、どんな方に楽しんで欲しいですか?
マクロスファン全員に遊んでいただきたいのはもちろんですが、『マクロス』ってすごく魅力的で面白い作品なので、その魅力を『歌マクロス』をきっかけの一つとして、まだ見ていない方にも広めていきたいと思っています。「マクロスのムーブメントを世間に作る」というのが、タイトルのビジョンに掲げていることもありますので。 8月6日には『マクロスΔ』劇場版の制作も発表されましたし、ますます『マクロス』は盛り上がっていくはず。『歌マクロス』も貢献して、どんどんファンを増やしていきたいと考えています。
ーー今後の展開を、教えられる範囲でこそっと教えてください
まだまだマクロスの楽曲には名曲がありますので、ドンドン追加していきたいと思っています。「この曲はまだ?」というファンの方からの声も多いのですが、安心してください。人気な曲は全部作っていく予定なので、長い目で見ていただければと思います。
ーー直近では、9月下旬に『マクロス7』のキャラクターの、熱気バサラとミレーヌ・ジーナスが追加されるアップデートがありますしね。
もっと先の話になりますし、全然開発の見込みが立ってない状況ではあるのですが、今は歌姫一人しか踊れない仕様になっているので、二人以上同時に出せるようにして友達の歌姫と一緒にセッションさせる、みたいなことも実現できればと思っています。これ、私としては絶対にやってみたいと思っていることなので、期待していただければと思いますが、やらない可能性もあるのでご承知おきください(笑)。
ーー『歌マクロス』、無事にリリースすることができました。今、感じていることは?
私の今の希望は、「『歌マクロス』をプレイしている人を電車で早く見かけたい」と思っています(笑)。ただ、立ってプレイするとうまい人でもよろけちゃうと思いますので、座席を確保してからでお願いします。あと、プレイを始めちゃうと3分間くらい夢中になっちゃいますから乗りすごしにご注意ください。
ーー最後に読者に一言お願いします。
マクロスファンの方に、そしてこれからファンになって下さる方に長く楽しんでもらえるタイトルにしたいと思っています。今は力不足でご迷惑をおかけする部分も多々ありますが、開発メンバー一同誠心誠意対応して参りますので何卒よろしくお願い致します!
ーーありがとうございました
"マクロス愛"に満ちたチームメンバーが全力で制作した『マクロス』初のリズムゲーム『歌マクロス』。まだダウンロードしてない人はお早めに!
歌マクロス スマホDeカルチャー公式サイト:https://uta-macross.jp/
(C)1982,1984,1992,1994,1995,1997,2002,2015 ビックウエスト (C)2007 ビックウエスト/マクロスF製作委員会・MBS (C)209,2011 ビックウエスト/劇場版マクロスF製作委員会 (C)DeNA Co.,Ltd.
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