メットライフ生命保険株式会社(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役 会長 社長 最高経営責任者 エリック・クラフェイン、以下メットライフ生命)と、株式会社ディー・エヌ・エー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO 守安 功、以下DeNA)は、「健康増進型保険」の企画・開発・提供、および健康維持・増進等に関連するサービス提供等において、業務提携をすることに合意しました。
業務提携の背景と目的
人生100年時代が到来するといわれ、日本人の平均寿命(※1)は男性で81.09歳、女性は87.26歳と年々長寿化の傾向にあり、健康寿命(※2)も男性72.14歳、女性74.79歳で、男女ともに年々延びています。平均寿命と健康寿命の差(※3)は、介護などが必要となる期間で、この差を縮めることが社会保障費抑制につながると言われています。また、健康寿命の延伸が社会課題の一つとされる中、企業においても従業員等の健康増進に取り組むことが求められています。
こうした社会的背景を受け、今回の業務提携では、ヘルスケアサービスと生命保険の融合とさらなる発展を目的として、お客さまが長い人生を健康で前向きに生きていくための商品やサービスの提供を目指すことに合意しました。
メットライフ生命の強みである保険商品の開発力と、DeNAの強みであるヘルスケアサービスや健康・医療データを活用することで、お客さまおよびそのご家族の健康維持・増進をサポートする保険商品やサービスの開発を目指します。
業務提携の取り組み
具体的に予定している取り組みは、以下の3点です。
1.従業員の健康増進に資する法人向け健康増進型保険の開発
監督官庁からの認可取得を前提に、企業における従業員等の健康増進活動の取り組みを包括的にサポートする商品・サービスの発売を目指します。
2.お客さまが楽しみながら健康増進を行うためのデジタルサービスの提供
ゲーミフィケーション(※4)やピアプレッシャー(※5)に着目し、DeNAがこれまで培ったエンゲージメントサイエンスやヘルスケアサービスのノウハウを活用することで、お客さまが楽しみながら健康意識を高めることをサポートするサービスの提供を目指します。
3.相互の顧客基盤や販売チャネル等を活用した生命保険販売における協業
メットライフ生命の多様な生命保険販売におけるチャネル展開や販売経験の強みと、インターネットサービスで培ったDeNAの知見と幅広い顧客基盤を生かし、新たな生命保険の提案手法を検討していきます。
以上
※1厚生労働省「平成29年 簡易生命表」
※2健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと
※3 厚生労働省「第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会(2018年3月9日)2016年データ」(平成16年の平均寿命と健康寿命の差は、平成13年と比較し男性0.18年、女性0.05年縮小)
※4 「ゲーミフィケーション」は、ゲームにみられる楽しませる発想や手法などを、お客さまが健康増進活動へ取り組むプロセスへ応用し、自然と楽しみながら継続できる仕組みを意図しています。
※5 「ピアプレッシャー」は、職場の同僚などが、同じ価値観や行動様式を共有して同化圧力をポジティブに生かしながら、健康増進活動へ取り組む意識を高めることを意図しています。
メットライフ生命の取り組み
メットライフ生命は、お客さまが健康で豊かな老後を過ごせるよう、また、誰もが明るく豊かな老後を思い描くことができるように「#老後を変える」というテーマのもと、様々な取り組みを行っています。特に健康面の取り組みについては、日々の暮らしからお客さまとそのご家族に寄り添い、病気の予防から治療後のケアまでを一貫して包括的にサポートするためのサービスの充実と、各種デジタル技術を活用することで、お客さまがサービスや情報にアクセスしやすくなることを目指しています。
DeNAヘルスケア事業の取り組み
DeNAヘルスケア事業では、病気になってから治す「シックケア」から病気を未然に防ぐ「ヘルスケア」への転換を実現し「健康寿命」を延ばすため、インターネットを活用した様々なヘルスケアサービスを提供しています。また、新たな価値の創出と社会の課題解決や貢献などを目的として、各種研究機関と共同で研究開発を行っています。