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株式会社ディー・エヌ・エー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:岡村信悟、以下DeNA)は、熊本県多良木町とIT人材育成事業における相互連携・協力に関する協議を進めるにあたっての基本事項を定めることを目的として、「IT人材育成事業に関する協定」を8月5日に締結します。
インターネットやIoTサービスが目まぐるしく発展している現代社会において、IT人材育成の必要性は年々高まっており、ITやインターネット関連産業は今後も拡大していくことが期待されています。これからの社会において、IT人材はITやインターネット関連企業のみならず、全ての企業や社会においても求められる人材であると言えます。DeNAでは、このような社会背景から将来を担う子どもたちには、ITの力を味方につけながら思考し、行動し、自ら将来を拓く力を持って欲しいという思いから、2014年からプログラミング教育を推進しています。一方、多良木町でも将来を担う人材育成と言う観点においてIT教育が非常に重要であると考えながらも、町内にはIT関連企業が存在せず、ロールモデルとの出会いや職業観の醸成が困難な状況でありました。
両者はこのような背景から、今年2月に2日間にわたり、DeNAが開発している「プログラミングゼミ」を用いてゲーム制作をしながらのプログラミング教育、10年後の未来を想像し自分たちで未来を創ることを考える時間や、Scratchやmicro:bitなどの教材を用いたAIやIoT、ブロックチェーンなど最先端の技術分野に触れる体験を「プログラミングワークショップ」として開催しました。多良木町の小・中学生21人が参加し、自らが考えたり想像することがプログラミングなどの技術を用いてつくれるということを実体験として学び、児童たちはITに対する興味や楽しさを得ることができました。
今回の協定は、今後も継続的にITの人材育成に対し更に協力し合いながら進めたいという両者の思いが重なり締結となりました。8月5日に多良木町内の教員を対象にした研修を開始し、9月以降には小学校での授業支援や、中学校でのキャリア講演などの実施を予定しています。
熊本県多良木町 吉瀬浩一郎町長のコメント
新型コロナウイルス感染症拡大以来、仕事の概念が大きく変わりました。都市部の情報技術関連の企業では、今回のコロナ禍のなかで、はたして「仕事は会社に出勤して行うものなのか」という当然と思われていた仕事の形態に疑問符が付きました。社内に何時間いたのか、ということではなく仕事の質が求められるようになりました。個人の資質において「半日で終わる仕事」が「一日かかる」というような仕事の密度を客観的に判断する基準が企業内部で制度化されていくのかもしれません。感染症時代における産業革命が進行しつつあります。「先端的な企業であればあるほど」「競争力を求められる企業であればあるほど」そうなるでしょう。情報技術関連の企業では、出勤しなくても仕事ができるという、ある意味、会社組織の概念と定義自体が変わりました「企業が社員に仕事場を提供する必要があるのか」といったことが論議されています。感染症対応により、遠隔操作での仕事の形態ができつつあります。これからはフットワークの軽い企業が固定費の安い地方へ拡散していくというような事態が進んでいくものと思われます。今回のコロナ禍が情報技術関連の企業活動を劇的に変えていくきっかけになったことは間違いありません。コロナ禍の拡大は、私たちの働き方や時間の使い方、日常生活など広い領域に影響を及ぼしています。そのような時代の大きな転換期にあって最先端企業であります株式会社ディー・エヌ・エー様のプログラミング教育を導入させていただき、子どもたちの情報技術への大いなる関心の醸成につないでいけることは町をあげて心から歓迎し喜んでいるところです。地方の子どもたちにとってなかなか接することのできない先端的なIT教育の現場の躍動に大いに期待を寄せるものです。
DeNA 執行役員 取締役会室 室長 兼 経営企画本部 法務・コーポレート統括部 統括部長 阿部すさコメント
このたび、多良木町の皆様とともに、人材育成事業の発展に協力できることを心から嬉しく思います。DeNAは2014年から、社会貢献活動の一環としてプログラミング教育に取り組んでまいりました。私たちの目指すところは、子供たちがプログラミングを学ぶことにより、より豊かな創造力を働かせるようになり、様々な将来の可能性を広げていく手助けをすることです。先端技術に触れる体験や、DeNA社員との交流機会の創出など、IT企業ならではの支援を通して、多良木町の子どもたちの未来に貢献できるよう、取り組んで参ります。
DeNAは、これからの社会をつくっていく子どもたちにITの力と可能性に触れてもらうことで、一人ひとりの職業観の醸成に寄与し、自分らしく明るい未来の選択ができる一助になりたいと思っています。また、このような社会活動を通じて、持続可能な社会へも企業として貢献していきたいと考えています。
◼️DeNAのプログラミング教育について
DeNAは、CSR活動の一環である「次世代のIT支援」として、2014年からプログラミング教育を推進しています。小学校向けプログラミング学習アプリ「プログラミングゼミ」(https://programmingzemi.com/)は、その一つとして2017年10月にiOS、Android、Windows向けに無料公開を開始。神奈川県横浜市、東京都渋谷区、佐賀県武雄市を中心とした公立小学校での授業やイベントなどを通じて、これまでに累計9,000人以上の児童にプログラミングゼミを活用した授業や体験イベントを提供しています。2019年6月からは、渋谷区立小・中学校でのプログラミング教育の充実を図り、次世代に必要な資質・能力を持った人材を渋谷から輩出する土台作りを進めることを目的とした「Kids VALLEY 未来の学びプロジェクト」に参画しています。また、2019年9月に文部科学省、総務省及び経済産業省が小学校プログラミング教育の実施に向け準備を推進するために設定した「未来の学び プログラミング教育推進月間(通称:みらプロ)」にも協力企業として参加しました。DeNAは「プログラミングゼミ」の取り組みを通じて、これからの未来を担う多くの子どもたちにプログラミングの楽しさを知ってもらうとともに、2020年度の小学校プログラミング教育必修化に伴い、多くの小学校がプログラミング教育に取り組めるように環境づくりに取り組んでいます。