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株式会社ディー・エヌ・エー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:岡村 信悟)のグループでヘルスケア事業を展開するDeSCヘルスケア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:瀬川 翔、以下DeSCヘルスケア)は、2024年6月に開催された第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会において弊社研究公募を通じ、DeSCデータベースを用いて研究した慶應義塾大学 安藤祟之先生を筆頭演者とする学会発表が「Young Investigator Award」を受賞したことをお知らせします。
この度は第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会においてYoung Investigator Awardを賜り、大変光栄に存じます。
受賞テーマ「多疾患を抱える高齢者におけるポリドクターと死亡率の関係」は、臨床現場での経験から生じた素朴な疑問からスタートした研究です。ポリドクタリーは、多数の専門医による診療が多疾患併存患者にどのような影響を与えるかを探る重要な課題です。本研究は、75歳から89歳の多疾患患者を対象とし、ポリドクターと死亡率の関係を明らかにすることを目的としました。
結果として、ポリドクターであるほど死亡リスクが低く、5施設以上の定期通院は最も低い死亡リスクと関連していることが示されました。この研究成果は、ポリドクターが高齢者の死亡率低下に寄与する可能性を示唆しています。一方で、医療の効率性や持続可能性の観点からはポリドクターの恩恵を受ける患者とかかりつけ医による包括的ケのほうが望ましい患者を見分けていくことが必要だと考えられます。
今回の受賞を機に、さらなる多疾患併存の研究の発展、臨床への応用に微力ながら貢献していきたいと考えております。
最後になりましたが、本研究や日頃より研究に必要なデータを提供頂いているDeSCヘルスケア株式会社様、ご指導いただいている先生方に改めて御礼申し上げます。
今後ともDeSCヘルスケアは、医療ビッグデータの提供等を通じてアカデミアの研究を支援し、新たなエビデンス創出を促進し、健康寿命の延伸と医療費適正化の社会課題解決に貢献していきます。