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株式会社ディー・エヌ・エー(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:岡村信悟)の子会社である株式会社アルム(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長兼Co-CEO:坂野哲平、以下 アルム)が提供する医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join(ジョイン)」が、むつ総合病院(所在地:青森県むつ市、下北医療センターが運営する公立病院、以下 むつ総合病院)で導入され、弘前大学医学部附属病院(所在地:青森県弘前市、以下 弘前大学病院)との遠隔診療が開始されました。本事業は、遠隔妊産婦管理/遠隔脳神経外科手術指導/遠隔ICUの3つの診療分野の取り組みで、Join/LiveViewを用いた複数の診療科領域における医療機関同士での遠隔診療は東北初となります。
青森県むつ市は、本州最北端の下北半島の中心に位置し、約7万人の医療圏を持つ唯一の総合病院がむつ総合病院です。県内唯一の大学病院を有する弘前市はもとより県内の主要都市である青森市、八戸市から遠方のため、下北半島エリアを中心とした重症患者を24時間受け入れる三次救急の役割も担っています。一方で、地域医療を支える医療従事者不足が深刻で、下北地域は医師少数区域として特に専門医不足解消が喫緊の課題です。
今回、むつ総合病院で遠隔診療支援が実施される中で、遠隔妊産婦管理、遠隔脳神経外科手術支援、遠隔ICUによる重症患者管理の3つの領域でJoinが導入されます。
むつ総合病院では周産期専門医が不在ですがJoinを導入し、弘前大学とつなぐことで専門医へリアルタイムでエコー画像を共有・診断が可能になります。妊婦はむつ市にいながらにして周産期専門医の診察を受けることができ、必要なときのみ高次医療機関へ診察へ行けば良いため通院負担を大幅に減らすことができます。
むつ総合病院では脳神経外科医が1名のみですが、Joinを導入することで高セキュリティ環境下で院内映像ライブ配信できる「LiveView(ライブビュー)」機能を使って弘前大学へ手術中の顕微鏡映像をリアルタイムでつなぐことができます。これにより、むつ総合病院では弘前大学からの助言を受けながら遠隔手術を行うことが可能となります。
むつ総合病院では集中治療専門医が不在ですが、株式会社クロスシンクが提供する「生体看視アプリケーション iBSEN DX(イプセン ディーエックス)」とJoin/LiveViewを組み合わせることにより、弘前大学とつなぐことで休日・夜間における患者急変時にも専門医による助言、ICU看護師による処置が可能となります。
弘前大学病院を受診する下北エリアの患者数は年間延べ2500人(2023年度)。夏場の最短でも片道約3時間(車で約150km)かかり、患者さんによっては宿泊や付き添いなどもあるため、通院負担が大きいものでした。地域医療を守り、必要な医療を届けるためには、限りある医師という医療資源を最大限活用することができる医療DXが不可欠です。
アルムでは、医療ICTソリューションを提供し、医療DXを推進することで医師の働き方の最適化・効率化も叶えながらも、全ての人へ公平な医療提供の実現を目指してまいります。
■Joinについて
株式会社アルムが開発・提供する、医療関係者が高セキュリティ環境下でコミュニケーションをとることができるアプリです。標準搭載されたDICOMビューワーで医用画像を閲覧、チャットに共有することで、夜間休日などに院外にいる医師へのコンサルテーションツールとしての活用や、救急患者の転院時の病院間連携・情報共有などに利用されています。日本ではじめて保険収載されたプログラム医療機器で日本、米国(FDA)、欧州(CE)、ブラジル、サウジアラビアなどの医療機器認証を取得しています(販売名:汎用画像診断装置用プログラム Join)。https://www.allm.net/join/
■LiveViewについて
株式会社アルムが開発・提供する院内映像ライブ配信ができるJoinのオプション機能。医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」を通じて遠隔にいる医師が院内の映像をリアルタイムに確認し、遠隔手術立ち合いや病棟における緊急対応等に有用であるほか、医療教育にも活用できます。
■会社概要
株式会社アルムは「すべての医療を支える会社(All Medical)」として、「Shaping Healthcare」をコーポレートメッセージに掲げ、ICTの力で医療の格差・ミスマッチをなくし、全ての人に公平な医療福祉を実現します。また、医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」を始めとした医療ICT事業では、グローバル展開に積極的に取り組み、日本発の医療ICT企業として累計32カ国へのソリューション提供を行っています。