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株式会社ディー・エヌ・エー(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:岡村信悟)の子会社である株式会社アルム(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長兼Co-CEO:坂野哲平、以下 アルム)は、国立大学法人秋田大学(所在地:秋田県秋田市、学長:南谷佳弘、以下 秋田大学)と今後、人口減少に伴う医療水準の低下を防ぎ、サステナブルな地域医療を実現すべく、現在医療業界が持つ課題を医療DXによって解決することを目指すことで合意し、2月13日(木)に連携協定を締結しました。
日本の65歳以上の人口割合は世界一で、急速なスピードで少子高齢化が進んでおり、2040年には全人口の約35%が65歳以上となると推計されています。なかでも秋田県の高齢化率は39.5%と最も高く、働き手の中心となる生産年齢人口は51.6%※1と日本の未来社会が秋田の現在であるとも言えます。
これまで日本の医療は医師や看護師をはじめとする医療従事者達の献身的な努力の中で、維持されてきました。一方、医師の働き方改革が施行され、医療の高度化・専門化が進展する中、これまで通りのやり方で現在の医療体制や医療水準を維持していくことは困難な状況です。加えて、医療従事者の確保が難しくなることが見込まれる中、医療従事者の働き方の効率化・省力化を推進するとともに、高度・専門医療を提供するための仕組みづくりを行うことは待ったなしの課題です。
本連携協定の目的は主に以下の通りとなります。
両者は連携協定を基に、医療需要に応えるための医療現場のニーズからDeNAが得意とするモバイル・クラウド・セキュリティ・AI技術を活用し、革新的な医療ソリューションの設計開発と医療DXによる業界変革・課題解決を目指します。
高齢化社会の一歩先を行く秋田という地で新たなソリューションを開発し、同様の課題を抱える地域・医療機関をはじめ、日本全国へと拡げることで医療のサステナビリティに貢献してまいります。
秋田大学学長 南谷佳弘
秋田大学が持つ医学的知見とアルムの先端技術が融合し、新たな医療DXの実現に向けた大きな一歩を踏み出すこととなりました。少子高齢化の進行に伴い、医療従事者の負担軽減と持続可能な医療体制の構築は喫緊の課題です。本協定を通じて、デジタル技術の活用による医療の質向上と効率化を推進し、患者の皆様により良い医療サービスを提供できるよう努めてまいります。秋田大学は、地域医療の中核を担う機関として、今後も産学連携を強化し、医療の未来を切り拓いていきます。
株式会社ディー・エヌ・エー取締役 兼 株式会社アルム代表取締役会長 大井潤
今後、日本全体の医療水準を維持していくためには、医療従事者の働き方の効率化、地域を超えて支え合う医療体制の構築が必要不可欠と考えています。これらを解決する鍵となるのが医療DXです。少子高齢化の先進の地である秋田において、アルムをはじめとするDeNAグループが持つモバイル・クラウド・セキュリティ・AI技術を総動員して、医療DXの具体化に向け取り組んでまいります。
※1 2024年秋田県年齢別人口流動調査報告書より
■秋田大学について
秋田大学は、1949年に設立された国立大学で、教育・研究・地域貢献を通じて社会の発展に寄与してきました。2025年4月には情報データ科学部を新設し、理工学部を総合環境理工学部へ改組。デジタル技術や環境分野の教育・研究を強化します。医学部および附属病院は、地域医療の中核として、高度医療の提供と人材育成を推進。県内外の医療機関と連携し、臨床・教育・研究を一体化させ、地域の健康増進に貢献しています。
https://www.akita-u.ac.jp/honbu/
■アルム会社概要
株式会社アルムは「すべての医療を支える会社(All Medical)」として、「Shaping Healthcare」をコーポレートメッセージに掲げ、ICTの力で医療の格差・ミスマッチをなくし、全ての人に公平な医療福祉を実現します。また、医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」を始めとした医療ICT事業では、グローバル展開に積極的に取り組み、日本発の医療ICT企業として累計32カ国へのソリューション提供を行っています。
https://www.allm.net/join/