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株式会社ディー・エヌ・エー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:岡村信悟、以下DeNA)のグループでヘルスケア事業を展開する株式会社データホライゾン(本社:広島県広島市、代表取締役社長兼CEO:瀬川 翔、以下 データホライゾン)と、DeSCヘルスケア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:瀬川 翔、以下DeSCヘルスケア)は、「特定健診の受診確率を予測するAIモデル(以下、本AIモデル)」を共同開発したことをお知らせします。
本AIモデルを保健事業に活用することで、健診受診勧奨の効率化を図り、国民の健康増進、さらには医療費の適正化と持続可能な社会保障制度の実現に貢献することを目指します。
本AIモデルの概要と活用効果
本AIモデルは、健診受診歴やレセプトデータ等の行政機関等匿名加工情報を用いて、個人ごとの健診受診確率を高精度で予測します。これにより、通知対象者の選定を適正化し、受診確率の高い層・低い層それぞれに最適なメッセージを届けることで、より効果的な行動変容を促すことが期待されます。
背景と目的
特定健診の実施率は全保険者で70%以上が目標とされていますが、市町村国保では38.2%(令和5年度速報値)にとどまり、未受診者層への効果的なアプローチが保険者にとって課題となっています。こうした中、令和5年に施行された改正個人情報保護法により、行政機関等が保有する情報を豊かな国民生活の実現等に資するために利活用する「提案募集制度」が地方公共団体にも適用されるようになり、匿名化された保健医療情報の活用への期待が高まっています。
データホライゾンは、全国の保険者に向けて、レセプトデータ分析や特定健診受診勧奨事業をはじめとする保健事業(データヘルス)を長年支援しており、データのクレンジングや分析に強みがあります。また、DeSCヘルスケアは、行政機関等匿名加工情報を活用し、健康管理や疾病予防に関するサービスの企画・開発を行っています。両社の強みと技術を組み合わせ、より効果的かつ効率的な受診勧奨を実現するために本AIモデルを開発しました。
今後の展望
データホライゾンとDeSCヘルスケアは、本AIモデルの精度向上を継続するとともに、全国の自治体・保険者への展開を推進してまいります。また、特定健診受診勧奨事業に限らず、匿名加工情報とAI技術を活用した新たな健康増進サービスの開発にも積極的に取り組み、国民一人ひとりの健康寿命の延伸と、活力ある経済社会、そして持続可能な社会保障制度の実現に貢献してまいります。
今後も、当社グループは健康寿命の延伸、医療費適正化といった社会課題の解決に貢献していきます。