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株式会社ディー・エヌ・エー(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡村 信悟)の子会社、株式会社DeNA AI Link(本社:東京都渋谷区、代表取締役:住吉 政一郎、以下「DeNA AI Link」)は、革新的なAIプロダクトを手がけるCognition AI, Inc.(以下「Cognition AI」)との戦略的パートナーシップを締結しました。AIがチームの一員として協調することを目指し、Cognition AIが開発したAIソフトウェアエンジニア「Devin」の日本展開支援をDeNA AI Linkが担当します。
日本国内でもエンジニアの人手不足が課題となる中、AI技術を活用した個人やチームの生産性向上が求められています。そのような中で、チームの一員となり自律的に開発可能なAIソフトウェアエンジニアには大きな期待が寄せられています。DeNAでも2025年2月から「Devin」の利用を開始し、大幅な生産性向上が見られたため、更なる導入の加速と社内にとどまらない活用に向けて、今回の戦略的パートナーシップに至りました。
「Devin」を導入することで、エンジニア一人ひとりが自律的に動ける開発チームを持てるようになり、1日あたりの成果が増加し、開発期間が劇的に効率化・短縮化され、同じリソースでより多くの機能開発が可能になります。これにより、企業全体の開発能力を飛躍的にスケールさせることができます。
また、これまではエンジニア不在では開発できなかったコードを、非エンジニアであっても指示を正しく与えることで「Devin」が代わりに生成してくれるため、モノづくりの裾野が拡大していきます。
「Devin」は、ソフトウェア開発プロセス全体を自動化する革新的な自律型のAIソフトウェアエンジニアです。従来のコーディングを補助するAIツールに対し、「Devin」はコードの作成だけでなく、要件定義、設計、コーディング、テスト、デプロイまでの複数のタスクを統合して、効率的かつ精度高く自律的に実行することができます。また、コードの変更後にテストを実行し、最終的に人間がレビューをできる形にまで仕上げることなども可能です。
さらに、Slackなどのコミュニケーションツールに参加し、チームの一員として自律的に作業を行うことができます。また、複数の「Devin」を同時に稼働させることで、大規模かつ柔軟にタスクを分担させることなどもでき、開発チーム全体の生産性を飛躍的に高めることが可能となります。
DeNAグループ内でも「Devin」を先行導入しており、サービスの新規開発、技術調査、コード品質向上、定型作業・開発ワークフローの自動化などで社内の業務効率が倍以上になった事例が多数出てきております。詳細は後述の【DeNA導入実績】をご覧ください。
株式会社DeNA AI Link 代表取締役 住吉 政一郎:
「DeNAは、AIにオールインすることを宣言し、AIによる社内の生産性向上だけではなく、既存事業の競争力強化やAIネイティブな新規事業の創出に向けて挑戦を続けています。私自身、『Devin』の大きなインパクトを身をもって体験し、革新的なポテンシャルを確信しています。今回の『Devin』導入は日本の業務効率化における大きな転換点となり、AI技術の普及を後押しする起爆剤になると考えています。Cognition AIとともに開発現場の常識を変革していきます。」
Cognition AI CEO Scott Wu(スコット・ウー):
「日本におけるAIのソートリーダーであるDeNAと共に日本市場に進出できることを大変嬉しく思います。DeNAの幅広い業界におけるAI活用のノウハウと、同社の強固なエンジニアリングインフラとネットワークを組み合わせることで、日本社会の生産性を飛躍的に向上させることができると確信しています。」
DeNA AI Linkでは、DeNAグループ内のみならず社外のお取引先様と共にAIを用いたプロダクト開発やサービス提供をおこなってきた経験を活かし、各業界/企業に最適化された「Devin」の導入支援体制を構築していきます。また、単なる「Devin」の導入支援に留まらず、導入先の企業のエンジニアの方々と共同でシステム開発を行うことや、お客様ご自身で「Devin」を最大限活用できる様な体制構築/チームづくりまで伴走支援いたします。
「Devin」の導入にご興味がある企業様は下記からお問合せください
DeNA AI ご相談フォーム:https://dena.ai/contact/
利用者コメント
エンジニアリングマネージャー:
メンバーのマネジメントが中心で、コーディングに時間を使えていませんでしたが「Devin」を導入したことで、1日のうち数分の指示出しで自律的に「Devin」が動いてプロダクトのモックが高速に仕上がり、マネジメントと並行してモノづくりに取り組める様になりました。さらに「Devin」は他のAI開発支援ツールと異なり、ローカルサーバーの立ち上げ、ブラウザ操作によるUIや機能のテスト、開発環境の保持(Workspace)など痒い所に手が届く機能が豊富で、それらをPCだけではなくスマートフォンからも指示できるためアウトプット量が格段に増加しました。「人間のプログラミングを補助する」から「人間から離れて自律して開発を行う」という点がDevinの最大の強みだと思います。
企画職:
エンジニアがまだアサインされていない新サービス検討の際、「Devin」を利用しました。イメージ画像を1枚渡しただけで48時間後にはプロトタイプを動かすことが出来たため、サービス開発のサイクルの常識が変わったと実感しました。また、1行もコードを見ることなく「Devin」に話しかけるだけで機能実装方法の選択・開発・修正・拡張をすべて行えるので、非エンジニアにも非常に有効なツールだと感じています。
デザイナー:
「Devin」は、プロダクトの仕様調査に非常に役立っています。設定やステータスによる分岐が多いプロダクトでは、これまで仕様を把握するのに膨大な時間を要していました。しかし、「Devin」を活用することで、ソースコードを調査し、わずか数分で回答を得られるようになりました。さらに、その情報をエンジニアと共有することで、詳細な仕様調査がスムーズに進み、仕様確認にかかる工数を大幅に削減できたことを実感しています。
※ スポーツ事業、スマートシティ事業、ライブコミュニティ事業、ヘルスケア事業、AI新規事業での実績例
DeNA AI Linkについて
AIを用いて日本社会の生産性向上をサポートするべく、AIのコンサルティングやソリューション提供をおこなっています。具体的には、日本中のAIに興味がある企業や経営者へのコンサルティングを実施しています。個別カスタマイズが必要な領域においては、AIの技術基盤となるソリューションの提供や、共同での事業開発を含めたAIエージェントの提供も検討していく予定です。さらに、グローバルでAIツールを展開する企業が日本に製品やサービスを投入する際のビジネス展開をサポートしています。
https://dena.com/jp/news/5247/
Cognition AIについて
Cognition AIはピーター・ティール氏のファウンダーズ・ファンド(FOUNDERS FUND)等から支援を受けており、ほんの数名のトップレベルのAIエンジニアによって設立され、非常に短期間で巨額の評価額に達しました。Cognition AIはDevin自体の開発にもDevinを用いることで高い生産性を実現し、依然として100名未満の小規模なチームを維持したままプロダクトを提供しています。
https://cognition.ai/