ノボ ノルディスク ファーマとDeSCヘルスケア、AIを活用した医療情報提供モデルの共同開発を開始

ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 (代表取締役社長：キャスパー ブッカ マイルヴァン、本社：東京都千代田区、以下ノボノルディスクファーマ) と、株式会社ディー・エヌ・エー (代表取締役社長兼CEO：岡村 信悟、本社:東京都渋谷区、以下DeNA) のグループでヘルスケア事業を展開するDeSCヘルスケア株式会社 (代表取締役社長:瀬川 翔、本社:東京都渋谷区、以下DeSCヘルスケア) は、製薬企業における最適な情報提供活動に向けて、リアルワールドデータとAIを活用した医療情報提供モデルの共同開発を開始したことをお知らせします。

1. 本提携の背景と目的

近年、医療現場におけるデジタル化の進展や医師の働き方の変化が見られる中、製薬企業の情報提供活動については、科学的な根拠に基づき、各医療機関や医師のニーズに応じた形に変わることが求められています。このような動向に伴い、リアルワールドデータをAI技術で多面的に分析し、質の高い情報提供につなげるアプローチが注目されています。

ノボ ノルディスク ファーマは、糖尿病で培った知識や経験を基に、変革を推進し深刻な慢性疾患を克服するというパーパスを掲げ、その実現のため、データの有効活用とデジタルイノベーションの向上に積極的に取り組んでいます。本提携はAIやデータを活用したイノベーションを加速させる重要な取り組みです。

DeSCヘルスケアは、 健診・レセプトなどの多種多様な健康・医療情報などの リアルワールドデータ*1を活用し、生活者の健康増進および保健事業の課題解決に取り組んでいます。また、DeNAグループとして、エンターテインメント事業やスポーツ事業など多様な領域でAIを活用したサービス開発・運営を行っており、AI技術・データサイエンスの専門性を蓄積しています。

本共同開発では、両社が持つデータ利活用ノウハウとAI技術を組み合わせ、医療情報提供活動を高度化するためのAIモデルを開発します。

2. 両社のコメント

ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 パートナーシップ＆イノベーション本部 本部長の成田 由紀は次のように述べています。「当社は、パーパス実現のために好奇心を持ち、患者さんと社会全体の利益となるイノベーションを創出することを常に心がけていますが、この度のDeNAグループであるDeSCヘルスケア株式会社との協業はまさに、リアルワールドデータとAI技術の組み合わせで新しいイノベーションを生み出し、患者さん中心の医療情報提供活動につなげていく新たな試みになります。DeSCヘルスケア株式会社と共に新たな可能性を広げていけることを大変楽しみにしております。」

株式会社ディー・エヌ・エー ヘルスケア事業本部 副本部長 兼 DeSCヘルスケア株式会社 製品開発統括部 統括部長の伊藤 康太郎は次のように述べています。「生活習慣の改善、生活習慣病 (NCDs) の発症予防・重症化予防、社会環境の質の向上等によって、健康寿命の延伸を目指すことは、健康づくりを推進するに当たり、最も重要な社会課題解決の1つです。当社はサービスを通じた生活者の健康増進、行動変容を支援、ヘルスビッグデータを公益活用し、創出したエビデンスを社会に還元することを目指しており、糖尿病領域および肥満症領域におけるイノベーションをリードする、ノボ ノルディスク ファーマ株式会社との協業プロジェクトを立ち上げられることを嬉しく思います。ノボ ノルディスク ファーマ株式会社の慢性疾患領域における深い知見、当社のリアルワールドデータ、AI技術を組み合わせて、新たな地平を切り拓いていけることを楽しみにしております。」

本提携を通じて、両社はテクノロジーの活用により、患者さん一人ひとりに最適な情報を提供し、健康寿命の延伸と医療の質の向上に貢献してまいります。

*1本取り組みでは、令和5年に施行された改正個人情報保護法により、地方公共団体にも適用されることとなった行政機関等が保有する情報を新たな産業の創出、活力ある経済社会や豊かな国民生活の実現に資するために利活用する「提案募集制度」を経て受領した行政機関等匿名加工情報を活用しています。

「行政機関等匿名加工情報」に関する提案の募集について(https://www.ppc.go.jp/application/gyouseikikantoutokumeikakoujouhou_teianboshu/)