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株式会社ディー・エヌ・エー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:岡村 信悟)のグループでヘルスケア事業を展開するDeSCヘルスケア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:瀬川 翔、以下DeSCヘルスケア)は、日本臨床疫学会 第8回年次学術大会において、DeSCデータベースを用いて研究した福島県立医科大学 高田 俊彦 先生を筆頭演者とする学会発表が「Young Investigator Award(YIA)最優秀口演賞」を受賞したことをお知らせします。
「Development of a time-dependent prediction model for the risk of Pneumocystis jirovecii pneumonia in patients with antineutrophil cytoplasmic antibody-associated vasculitis」(ANCA関連血管炎におけるニューモシスチス肺炎の時間依存性予測モデルの開発)
筆頭演者:福島県立医科大学白河総合診療アカデミー 高田 俊彦 先生
※本受賞演題の概要はこちらを参照ください。
このたびは、日本臨床疫学会 第8回年次学術大会においてYIA(最優秀口演賞)をいただくことができました。本研究は2024年度の日本臨床疫学会データベース研究賞を受賞し、DeSCヘルスケアよりデータを提供いただき、実施したものです。DeSCヘルスケア、日本臨床疫学会の皆様には、このような機会をいただき、心より感謝申し上げます。
本研究では、ANCA関連血管炎患者におけるニューモシスチス肺炎の発症リスクを、治療強度の時間的変化を考慮した「時間依存性予測モデル」として開発しました。ニューモシスチス肺炎は発症頻度こそ高くはありませんが、ひとたび発症すると生命に関わる重篤な合併症であり、適切な予防戦略が重要です。一方で、予防薬の長期投与は副作用やポリファーマシー、医療負担の増加といった課題も伴います。本モデルを使用することでニューモシスチス肺炎発症例の約半数を予防し、また不要なニューモシスチス予防薬の中止につながる可能性が示唆されました。
本研究の対象であるANCA関連血管炎は稀な疾患であり、その中でニューモシスチス肺炎を発症するのは極わずかです。そのような稀少なアウトカムを対象とした研究を実施するのは容易なことではありませんが、DeSCデータベースという約1,500万人規模のデータを活用することで、本解析を可能としました。
本予測モデルが、実臨床で広く使用され、ANCA関連血管炎の診療におけるニューモシスチス肺炎の予防についての意思決定を支援することを期待しております。今後も大規模医療データを活用し、医療・社会に貢献できるような研究に取り組んでまいります。
