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株式会社DeNA AI Link(本社:東京都渋谷区、代表取締役:住吉 政一郎、以下「DeNA AI Link」)は、ちばぎんコンピューターサービス株式会社(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長:宮城 和彦、以下「ちばぎんCS」)に対し、Cognition AIが開発する自律型AIソフトウェアエンジニア「Devin」を活用したAI駆動開発の導入支援を実施しました。

今回の取り組みでは、ちばぎんCSが自社開発・展開する生成AI活用システム「C-chatSupport」と「Devin」を組み合わせた開発環境を構築し、性質の異なる2つのプロジェクトにおいて検証を実施しました。
その結果、新規システム開発において従来比57.8%の原価削減、VB.NET(Visual Basic .NET)システムのコードマイグレーションにおいて従来比81.6%の原価削減という顕著な定量成果を達成しました。これらの成果をもとに、ちばぎんCSではAI駆動開発の全社展開を見据えた標準化フェーズへの移行を開始しており、DeNA AI Linkは引き続き伴走支援を行っています。
現代のビジネス環境では、デジタル化の急速な進展や顧客ニーズの多様化を背景に、システム開発・改修の需要が増大し続けています。しかし一方で、慢性的なエンジニアリングリソースの不足と、長年にわたって積み重なった技術的負債の存在が、組織にとっての大きな制約となっています。なかでも、旧来の技術スタックで構築されたシステムのモダナイズは、持続可能な事業成長を実現するための喫緊の課題のひとつです。
ちばぎんCSは、千葉銀行グループのIT企業として、こうした課題に正面から向き合い、AIを活用した開発プロセスの抜本的な変革に取り組んでいます。その際、自社がすでに開発・展開してきた生成AI活用システム「C-chatSupport」の知見と資産を活かしながら、さらに自律型AIエージェントを組み合わせることで、開発現場の変革を加速させる方針を選択しました。DeNA AI Linkは、「Devin」の導入支援において豊富な実績と技術知見を持つパートナーとして、この取り組みに参画しました。
概要と課題
従来の開発手法では4.0人月の工数が必要と見込まれていた新規システム開発プロジェクトにおいて、「Devin」と「C-chatSupport」を組み合わせたAI駆動開発の手法を適用しました。限られたエンジニアリングリソースの中で開発スピードと品質をいかに両立するかが課題でした。
アプローチ
DeNA AI Linkは、プロジェクト初期においてアプリケーション基盤の構築を重点的に支援しました。システム全体の骨格となるアーキテクチャ設計と共通基盤の整備を丁寧に行い、「Devin」が安定的かつ自律的に開発を進められる環境を整えることを優先しました。 基盤が確立された後は「Devin」の自律性を最大限に引き出す開発フローへ移行し、個別機能の実装タスクを「Devin」が独立して遂行する体制を構築しました。エンジニアはレビューと意思決定に専念し、「C-chatSupport」による知識検索・ドキュメント参照も組み合わせながら、継続的かつ効率的な開発サイクルを実現しました。
成果
従来4.0人月を要する想定だった作業を1.5人月で完了し、原価を57.8%削減しました。
概要と課題
ちばぎんCSが保有するVB.NET構築システムのモダナイズにあたり、従来の人手による移行作業では12.5人月の工数が必要と試算されていました。VB.NETのマイグレーションには、他言語に直接置き換えられない固有の言語仕様や専用ライブラリへの対応が必要であり、それがコスト増大の主因となっていました。
アプローチ
DeNA AI Linkは、VB.NET固有の技術的課題を事前に分析・整理した上で、「Devin」が効率的にマイグレーション作業を遂行できるよう、タスク設計と実行環境の整備の伴走を行いました。大量のコード変換処理は「Devin」に委ね、エンジニアはVB.NET固有仕様への対応ノウハウの整理と品質保証に注力する役割分担を構築しました。アーキテクチャの検討や単純変換では対処できないVB.NET固有の機能や専用ライブラリの代替手段の検討などの作業を委ねるのではなく、壁打ちや比較検討が必要な作業にはC-chatSupportを用いることで、判断精度と作業効率を高めました。
成果
従来12.5人月を要する想定だった作業を2.0人月で完了し、原価を81.6%削減しました。さらに、単純変換では対処できないVB.NET固有の機能や専用ライブラリへの対応ノウハウを体系的に獲得しました。
| プロジェクト | 従来工数(想定) | 実績工数 | 原価削減率 |
| 新規システム開発 | 4.0人月 | 1.5人月 | 57.8%削減 |
| VB.NETコードマイグレーション | 12.5人月 | 2.0人月 | 81.6%削減 |
2つのプロジェクトで得られた成果とノウハウをもとに、ちばぎんCSは現在、AI駆動開発の全社展開を見据えた標準化作業へと移行しています。「Devin」と「C-chatSupport」を組み合わせた開発プロセスの型化、適用可能なプロジェクト類型の整理、品質管理ルールの整備など、組織全体でAI駆動開発を実践できる体制の構築を進めています。 DeNA AI Linkは、この標準化フェーズにおいても引き続き伴走し、ちばぎんCSにおけるAI駆動開発の組織的な定着を支援します。また、本取り組みを通じて蓄積したAI駆動開発の実践知見を活かし、同様の課題を抱える金融機関・IT企業への新規開発、レガシーシステムのモダナイズのソリューション提供を積極的に拡大していきます。
ちばぎんコンピューターサービス株式会社 [代表取締役社長 宮城 和彦]
かねてから、SEの人数に依存した旧来型の人月商売を続けていては、人件費増加や人材不足が続く中での成長は困難であると考えていました。AIエージェントを導入しない選択肢はなく、優れたAIエージェントを、いかに早く、しかも効果的に導入できるかが大きな課題でした。数あるAIエージェントの中から比較検討した結果、昨年7月、自律性が際立った「Devin」を選定しました。弊社単独でのトライアルを経て、実業務への投入が可能と判断したため、「Devin」のスキル習得を加速させるべくDeNA AI Link社様に導入伴走支援をお願いしました。「Devin」と弊社が開発した生成AIシステム「C-chatSupport」とのコンビネーションによる成果は、想像を遥かに超えた「衝撃」でした。Devin自体が現在もなお飛躍的なスピードで進化し続けていることも、今後の期待を高めています。DeNA AI Link社様には、弊社に新たな成長のチャンスを作って頂いたことに心より感謝したします。
【株式会社DeNA AI Link について】
株式会社DeNA AI Link(本社:東京都渋谷区、代表取締役:住吉 政一郎)は、株式会社ディー・エヌ・エーの子会社として、AIを用いた日本社会の生産性向上をサポートするため設立されました。AIコンサルティングやソリューション提供を中心に、企業のAI活用を包括的に支援します。
主なサービス:
・導入支援:企業のAIツール・エージェント導入をエンドツーエンドで支援
・ガバナンス構築支援:セキュリティ・運用ルールの整備から社内展開まで
・ソリューション提供:コードマイグレーション、データ分析など特定課題に対するAIソリューション
・ハンズオンセミナー:実務に即したAI活用トレーニングの実施
URL:https://dena-ailink.com/
【ちばぎんコンピューターサービス株式会社について】
ちばぎんコンピューターサービスは、千葉銀行グループのIT企業として、一般法人をはじめ、公共、金融分野のシステム開発・運用で培った高度な技術力と信頼性を強みに、地域社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。最新のAI技術やクラウド活用、サイバーセキュリティ対策などを通じて、お客さまの経営課題解決と持続的な成長をトータルでサポートしています。 URL:https://www.ccsnet.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社DeNA AI Link お問い合わせフォーム:https://dena-ailink.com/contact