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文部科学省と独立行政法人科学技術振興機構が推進する「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」において、東京大学医科学研究所(所在地:東京都港区、所長:清野 宏)と株式会社ディー・エヌ・エー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:守安 功)による共同研究を含む研究開発が「ヘルスビッグデータを用いた健康長寿イノベーション」として「COI-T(トライアル)サテライト拠点」に選ばれました。
研究成果の社会実装を目指す
両者の共同研究が目指すところは「ヘルスビッグデータに基づく予知と予防を推進することで健康長寿社会を実現すること」です。共同研究の成果を社会で実際に活用していく「社会実装」として、科学的根拠に基づき、ELSI(Ethical, Legal and Social Issues:倫理的・法的・社会的問題)にも配慮した規範性の高い遺伝子検査のシステム構築を目指しています。今後、遺伝子検査に必要となる日本人疾病リスク予測アルゴリズム、ELSI等の研究を医科学研究所にて進め、7月下旬には消費者向けのサービスとしてDeNAより展開することを予定しています。サービスを通して得られる消費者側の情報や社会の反応などから新たな課題抽出を行い、継続的に共同研究を展開する予定です。
革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)とは
文部科学省と独立行政法人科学技術振興機構が、「既存の概念を打破し、これまでにない革新的なイノベーションを創出するイノベーションプラットフォームを我が国に整備する」ことを目的に推進するプログラムです。
そのコンセプトは、「10年後、どのように『人が変わる』のか、『社会が変わる』のか、その目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型の研究開発プログラム」となっています。
文部科学省HP:http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/coi/
独立行政法人科学技術振興機構HP:http://www.jst.go.jp/coi/index.html
東京大学医科学研究所について
1892年に北里柴三郎によって創立された大日本私立衛生会附属伝染病研究所を前身とし、3つの基礎研究部門をはじめ11の附属研究施設の他、附属病院を有する、わが国最大規模の医学・生命科学の研究所です。設立目的であった伝染病の研究だけでなく、がん、免疫疾患、感染症などの難治疾患や、ワクチン開発、幹細胞研究、ゲノム医科学などの最先端分野まで網羅した研究と医療が進められています。