地域に拘らず優秀な人材を。全国採用に力を入れるDeNAの柔軟な働き方

DATE :2023.02.15

エンターテインメントと社会課題領域の両軸で事業を展開しているDeNAでは、2022年6月より、常に挑戦し変化することを求める人材を採用するため、首都圏だけでなく全国で積極採用を開始しました。これに伴い、オフィスから遠方に住んでいる社員でも出社しやすいよう通勤交通費の上限（*）を変更し、自由に働ける場所を選択することが可能になりました。
本記事では、全国採用の取り組みや背景などについてご紹介します。

*:遠方居住者が出社する場合、1日の上限を無くし月15万円まで実費支給。上長の承認が必要であり、また一部業務では適用されない場合があります

全国採用導入の背景とDeNAらしい“柔軟”な体制構築

2020年から始まった新型コロナウイルス感染症は、UターンやIターンの希望者の増加や、リモートワークや首都圏外での勤務など働き方への変化を加速させました。

DeNAでも、2020年の新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、リモートワークと出社を織り交ぜた柔軟かつハイブリッドな働き方へ変化。各部門や個人の環境に合わせた出社頻度を推奨しています。

2021年には渋谷と横浜へオフィスを移転し、ワークプレイスの拡張やリモートワーク手当の導入など人事制度のアップデートを続けた結果、首都圏外へ移住するなど、自分のライフスタイルに合った働き方を選択する社員も増えてきました。

首都圏外に住んでいる社員からアンケートでは、「会社から要請があった際に問題なく出社できている」社員、いわゆる業務上必要な場合の出社率が100％であった為、住む場所によって業務に支障がないことがわかりました。

そのため、個人や部門により状況や環境が異なることから部門ごとの裁量に任せた制度になっており、居住場所（日本国内限定）や1ヶ月間での出社頻度など、細かなルールやガイドラインは定めていません。
ルールによって縛られるのではなく、社員のさまざまな意見を吸い上げながら、状況や必要に応じて柔軟な対応ができる体制をとっています。

採用の場面でも注目される働き方の自由度

人材獲得の競争が激化しているIT業界では、転職する際に考慮する条件として、働き方の自由さが挙げられるようになったといいます。

個人のさまざまな事情や環境に合わせ対応できる働き方は、採用候補者からも、未来の選択を柔軟にできると、ポジティブに捉えられています。
実際にすでに全国各地に居住されている転職希望者から応募をいただいており、2022年度に中途入社したエンジニアの15％以上が首都圏外の居住者です。転職活動時においても、勤務地の距離に対する制限が少なくなっていると感じています。

全国各地で採用イベントを実施

社内でのエンジニア人材の需要が高いことや、リモートワークでの働き方が浸透してきているから、エンジニア向けの採用イベントを全国各地に足を運び実施しています。
2022年6月名古屋での採用イベントを皮切りに、これまで大阪・福岡・札幌・仙台にて採用イベントを開催してきました。イベント毎に、各地に居住、または最も近い地域に居住するエンジニア社員が登壇し実際の働き方を伝えています。

イベントは、DeNAの企業説明から、実際に遠方地に住んでいる社員の働き方などの具体事例の紹介、最後にパネルディスカッションの構成でおこなっています。開催地に居住しながら働くエンジニア社員と常務執行役員兼技術統括部統括部長の小林篤が各地に赴き登壇するため、リアルな声を聞くことができます。
実際のエンジニアの声を聞けるパネルティスカッションが反響が高く、イベント後におよそ70％の方が面談を希望されています。

一方で、採用候補者から「リモートワークで働く上で困ってること」や「寂しくないか」といった質問も寄せられることから、遠方地に居住しながら働くことへの精神的不安は必ずあると考えています。そのため、採用に向けた熱量を届け、少しでも不安を解消し安心感を持ってもらうために、オンラインではなくその地に足を運び採用候補者に会う場を設けています。

また、入社後の横のつながり構築など、コミュニケーションへの懸念もよく聞かれます。そこでDeNAでは、全国にオフィスのあるシェアオフィスWeWorkの各拠点を活用できる仕組みを整えました。各地域ごとに自発的に集まり、例えば技術シェアをおこなうなど、それぞれのコミュニティが活発に交流できる場を提供しています。