loading
DeNAではエンタメ×社会課題解決を軸にさまざまな事業に参入しています。その課題解決をより推進することができるのがAI技術で、このAI技術を利活用することで「一人ひとりに 想像を超えるDeligjhtを」届けることができると信じています。一方で、使い方によってはステークホルダーへの不利益などに繋がる恐れがあることも確かです。
そこで、DeNAでは、2023年2月24日に独自のAIポリシーを策定。この記事では、そのAIポリシーを紹介すると共に、DeNAとして日々更新される新しい技術とどう向き合い、お客さまにどんな価値を提供していきたいのかをまとめました。
AIを事業に応用するDeNAでは、AIをどう活用するかを対外的にきちんと表明することで、AI開発・利活用についての社内の意思統一を図ること、また、そのポリシーに沿いながらサービスやプロダクトを運営していくことを、お客さまやステークホルダーにお伝えし安心していただく必要がありました。
また、この時期は事業の拡大に伴い扱うデータの幅や量が膨大になり、よりセンシティブなデータを扱い始めた時期でもありました。時を同じくして、ヨーロッパ連合(EU)ではAI規制法案が採択され、日本でも内閣府を中心に「人間中心のAI社会原則」が策定されました。続いてAI開発ガイドライン、AI利活用ガイドラインなども公表されています。規制が厳しくなっていく中においても、AI技術やデータの利活用をより強化し、大きなDelightを届けるためには「羅針盤」が必要だというということで、DeNAグループAIポリシー策定に着手しました。
新しい技術を安心安全に活用するため、AIポリシーはDeNAらしい幅広い事業への活用を軸に7つの軸を設定。「一人ひとりに 想像を超えるDeligjhtを」届けることはDeNAの命題であり、その想像を超えるソリューション開発にはAI技術などの新しい技術が欠かせないと考えています。実際に、数年前には想像できなかったことが、AI技術の進歩により実現されています。
こういった結果を今後もっと生み出すためには、新しい技術の研鑽が必要になると考えているため、特に「新しいDelightを届けるために」という軸に思いを込めています。これは主にイノベーションに対し萎縮せずに向き合い挑戦し続けるという、DeNAらしさを体現した軸となっています。
また、今回策定したポリシーを基盤にしつつ、ガイドラインを定め、具体的な技術に関して臆することなく、また安全に事業へ取り入れられるようマニュアルも作成していく予定となっています。
私たちが見据える先はお客さま、ステークホルダーへのDelightであることは変わりないという視点において、AI開発・利活用はあくまで手段であると考えています。今までは不可能だったり諦めるしかなかったりすることでも、今後のAI技術によって解決へと繋がる可能性もあります。
世間を賑わせたChatGPTなどの生成系AIについても、このポリシーに従い社内マニュアルをいち早く作成し、一部技術を業務に取り入れているように、新しい技術に対して「リスクの可能性があるから使わない」ではなく「ポリシーに沿って安全に使う」、ガバナンスが効いた状態をつくることが大切だと考えています。
この先、AI技術はより進化していくでしょうし、その進化する新しい技術がでてきたときにいち早く事業に取り入れDelightにつなげたいという思いは普遍です。そのためにも、今後も変わりゆく技術、倫理観、AIを取り巻く状況に柔軟に対応し、必要に応じAIポリシーも見直しながら、時代に沿いながら新しい技術に向き合い続けていきます。
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです