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2023年3月3日(金)、京急川崎駅隣接地に、1万人*収容のアリーナを含む複合エンターテインメント施設を開業することを目指す「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」を始動した旨を発表いたしました。
発表に伴いおこなわれた記者発表会見には、DeNA代表取締役会長、代表取締役社長兼CEO、DeNA川崎ブレイブサンダース代表取締役社長、京浜急行電鉄株式会社取締役社長、川崎市長、川崎ブレイブサンダース選手が出席し、挨拶と共にプロジェクトに関する発表がおこなわれました。
本記事では、プロジェクトの責任者を務める、DeNAスポーツ・スマートシティ事業本部川崎拠点開発室室長兼DeNA川崎ブレイブサンダース代表取締役社長 元沢 伸夫によるプロジェクトに関する説明と代表選手による想いを、内容を一部抜粋・編集してお届けします。
*プロバスケットボールB.LEAGUEの試合開催時の想定収容人数であり、興行形態によって収容人数は前後します
元沢:日頃、川崎ブレイブサンダースを応援してくださっているファンの皆さま、愛情を持って「サンダースファミリー」と呼ばせていただいておりますスポンサーの皆さま方、サンダースファミリーの皆さま、本当に長い時間お待たせをいたしました。
2018年に東芝さまからクラブを承継し、その際に川崎市に1万人規模のアリーナを作るとお話をさせていただいてから、はや5年経ちました。時間をかけた分、最高の場所で最高なアリーナを作ることができます。
元沢:今後は、川崎市の最大の特徴であり、個人的には最大の魅力であると考えております「多様性」をモチーフにしたメインビジュアルと共に、「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」をさまざまなところで皆さまにお披露目をしていきます。
いよいよ「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」が始動いたしますが、川崎ブレイブサンダースにおいても新しく本拠地を得ることで、中長期の目標としておりました"アジアNo.1クラブ"をいよいよ本格的に目指すことができます。
そして、本プロジェクトは1万人規模のアリーナを作ることに留まらず、アリーナと直結した複合エンターテインメント施設も作り、それらを合わせアリーナシティとしています。
アリーナシティを中心に、川崎の街の皆さまと一緒に新しい川崎の街づくりをしていくプロジェクトです。
元沢:アリーナシティが立つ予定の川崎市のポテンシャルについて、立地の利と共に説明いたします。
まず、川崎市が大きなポテンシャルのある街だと考えている理由として、3点挙げさせていただきます。
1点目は、人口です。
川崎市の人口は、現在154万人と既に大都市ではありますが、年々さらに増加しています。
2019年には神戸市を抜き、全国の政令市で6番目に人口の多い街となりました。
1位の横浜から、大阪・名古屋・札幌・福岡に次いで川崎なんです。
さらに2点目、全国21の政令市の中で平均年齢が43.1歳と最も若い大都市でございます。
合わせて3点目。同じく21の政令市の中で出生率も1位です。年々人が増え続けていると共に若い人のエネルギーがいろんな街から川崎市に流入し、新しい命もどんどん川崎市から生まれています。
非常にパワーがありポテンシャルがある街、それが川崎市でございます。
そんな川崎市のど真ん中にこのアリーナシティを作らせていただくことは、本当に奇跡的なことであると思っております。
また、川崎駅はJRさまと京急さま合わせ、1日の平均乗降客数は50万から60万人にもなる日本屈指のビッグターミナルです。
京急川崎駅に隣接した場所にアリーナシティが建設される予定です。
交通のアクセスにおいても、品川や横浜、武蔵小杉まで約10分。
そして、京急線で13分、多摩川スカイブリッジを通り車でも約15分程と、羽田空港から一番近い大都市が川崎市。一番近いアリーナがアリーナシティとなります。
そのため国内はもちろんのこと、世界にも目線を広げています。
特に、多くのアジアの方々に日本の玄関口である羽田空港を経由し訪れていただきたいと思っています。
元沢:また違う角度から場所の利についてお話しすると、今後、京急川崎駅の目の前に、京急電鉄による再開発予定のオフィスなど商業施設が中心となったビルが立つ予定と聞いております。
アリーナシティは、そのビルの右隣にあります。
JR川崎駅からも5~10分。今や日本最大級の来場者数を誇るラゾーナ川崎プラザからも徒歩10分強という最高の立地です。
その他にもあらゆる商業施設が、この川崎駅周辺には既にあります。
華やかで魅力的な商店街がいくつもあるなど、現時点で既に川崎市はエンターテインメントシティではありますが、さらに1万人規模のアリーナシティが加わることで連日1万人規模のエンターテインメントが興行される街になります。
たくさんの人がアリーナシティに集まり、そして街にも流れていく。
それが実現することによって、川崎駅は日本屈指のエンターテインメントシティに生まれ変わると考えております。
アリーナシティの中身についても説明をさせていただきます。
残念ながらこれから設計に入っていく段階のため、現時点でお見せできるイラストパースなどはなく、概要説明になりますが、建物はDeNAと京急電鉄で共同開発いたします。
そして、建設から運営含めDeNAが主体となり運営をしていきたいと思っています。
ですので、いわゆる民設民営のプロジェクトになります。
2028年10月からのBリーグのシーズンと合わせての開業を目指しています。今国内で発表されている新設アリーナよりも遅れてのスタートとなりますが、音響設備や演出機材など、国内屈指の設備を搭載したアリーナを作りたいと考えています。
また、DeNAがアリーナシティをやる本質的なポイントになるのが、「最高の1日となるような体験価値」を来場者の方々に提供したいという考えです。
今まで川崎ブレイブサンダースだけでなく、横浜DeNAベイスターズや、あらゆるエンターテインメントを手がけてきたDeNAの経験やノウハウを全てここに投入していく所存です。
席種も豊富に揃え、試合の合間や前後にも飲食や物販を楽しんでいただける体験など、ここに来たら、こんなに楽しいんだと思っていただける空間にしていきたいと思っています。
とはいえ、アリーナの顔となる川崎ブレイブサンダースのホーム試合数は、おそらく30〜40試合。それ以外の300日は、音楽のライブや川崎市に非常に親和性があるブレイキンダンスとeスポーツのイベントや大会、格闘技の大会など、ありとあらゆるエンターテインメントをおこなっていきたいと考えています。
元沢:アリーナシティの複合施設は、今後2年間かけてしっかり固めていきますが、現時点の構想としては、今の川崎市にないような新しいジャンルのホテル、フードホールをプランニングしています。また、川崎駅前には憩いの場となるような公園がやや少ないと感じているため、アリーナ部分の屋上に、憩いの場の公園や屋上造園もつくる予定です。
元沢:そして、アリーナシティの外と中の両方に、アートをふんだんに盛りこみ、文化発信の拠点にもしてまいります。加えて、ミニライブができる野外ステージや、スケボーやダンス、バスケットボールの3×3など、文化創出に繋がるイベントエリアも上手くスペースを活用してつくりたいと考えています。
まだ全くの未定ではございますが、二次開発で多摩川周辺の整備まで踏み込んでいきたいと思っております。多摩川の河川敷の道路が分断されてしまっているのですが、その箇所を整備することによって羽田空港から武蔵小杉あたりまで、繋がるランニングコースやサイクリングコースにもできるのではないかと。
多摩川は非常に綺麗ですので、カヌーを含めた水のアクティベーションや、バーベキューが楽しめるような整備も見据えています。
スケジュールにつきましては、2023~24年の2年間をかけてしっかり設計し中身を固め、25年に着工。3年後の28年10月の開業にこぎ着けたいと思っています。
この発表から5年お待ちくださいということではなく、これから開業までの5年をかけて、街の皆さまや行政の方々と一緒になり、さまざまなプロジェクトやイベントを始めていきたいということです。
それには、DeNAと京急電鉄だけでは仲間が足りません。
あらゆるジャンルでパートナーとなっていただく企業さまを募りたいと思っていますので、さまざまな企業さまの経験やノウハウ技術を集結し5年後に、これまでにない素晴らしい、魅力的な世界に向け開けたアリーナシティを一緒に作っていただけたらなと思っております。ご興味あるパートナー企業の皆さま、川崎市の企業の皆さま、ぜひご一報いただければ幸いでございます。
篠山選手:皆さまこんにちは。川崎ブレイブサンダースの篠山 竜青です。
アリーナシティは、試合を観に来てくださるファンやお客さまへ喜びを与えられる場所になると思いますが、僕たち選手にとっても、このような環境でプレイすることに喜びを感じられ、夢を叶える場所になると思います。
自分自身、バスケットボールを始めたまだ何者でもないバスケ少年だった頃から、練習や試合をしながら、将来はいつか大勢のお客さまの前で、暗転や光の演出があるようなかっこいい演出のなかでプレイをしたいという夢を持っていました。
今川崎市のバスケをしている子どもたちは、Bリーグができてモチベーションが高まっていると思います。このように大きく、そして演出も世界屈指になるであろうアリーナができることによって、夢が更に明確となり目標になり、「いつかこの場で、このユニフォームを着てプレイしたい」と思う子どもたちがたくさん出てきてくれるとも思います。
僕が今34歳なので、アリーナが完成する5年後は39歳になりますが、この発表を聞いて改めてまだまだ現役でいたいなと。今の僕の夢は、この新しいアリーナで川崎ブレイブサンダースのユニフォームを着てプレイすることだと明確に決まりました。
これからもたくさんの夢や希望、そして未来を与えられるようなプロスポーツ選手として、クラブと共に発展し成長していけるよう頑張っていきますので、たくさんのご協力と応援をお願いいたします。
開業予定は2028年10月と5年ほど先となりますが、皆さまに今以上の最高の観戦体験をお届けするべく、最高のアリーナをつくるためにDeNA、川崎ブレイブサンダースは全力を投じてまいります。
ぜひご期待ください。
BE BRAVE!
◆本件に関するDeNAからのプレスリリース
・京急川崎駅隣接地に10,000人収容の新アリーナを含む世界にひらかれた複合エンターテインメント施設の開業を目指す 「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」を始動
https://dena.com/jp/press/4960/
・DeNAと京急電鉄による10,000人収容の新アリーナを核とするまちづくりへの共同検討を開始
https://dena.com/jp/press/4961/
◆「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」WEBサイト
https://kawasaki-arena-city.dena.com/
◆本件に関する川崎ブレイブサンダースのニュースページ
https://kawasaki-bravethunders.com/news/detail/id=19761
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです