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DeNA SPORTS GROUPが描く未来。
横浜DeNAベイスターズの誕生から11年。DeNAのスポーツ事業は、複数のプロスポーツ運営を通じての強みや地域との結びつき、未来へのビジョンを示すためDeNA SPORTS GROUPとして装いを改め、新たなメッセージの発信を開始しました。
スポーツをエンターテインメントや興行としてだけでなく、文化として100年後の未来につなぐためにDeNAは何ができるのか。
この記事では「スポーツを通じて、“ひと”と“まち”を元気にする」をミッションに掲げるDeNAのスポーツ事業の今とスポーツを軸とするまちづくり、ともに未来づくりに挑むパートナーとの取り組みをご紹介します。
2011年、プロ野球球団「横浜ベイスターズ」の経営権取得を皮切りとして、DeNAはスポーツ事業へ参入しました。約5年後、横浜スタジアムを友好的TOBにて取得し、球団と球場の一体経営が実現。これが転機となり、球団単体での業績も黒字化に転換することができました。
一体経営で確立した、広告・飲食・グッズ収入や地域密着型のビジネスモデルは、横浜DeNAベイスターズの名を広く周知いただくきっかけとなりました。
また、野球を知らない人にも気軽に遊びにきてもらえる“開かれた球場”を目指す「コミュニティボールパーク」化構想のもと、横浜スタジアムや横浜公園の賑わいづくりにも取り組んでいます。試合中の演出やイベントはもとより、観戦後に来場者がまちへ流れる工夫など、地域と一緒に盛り上がる施策を打ち出しています。
その一例として2021年12月に横浜スタジアムにて開催したイルミネーションイベント、「BALLPARK FANTASIA(ボールパーク ファンタジア)」では、プロ野球のオフシーズンにもかかわらず3万2千人を動員しました。来場者アンケートでも好評で、新規層の呼び込みや周辺店舗の売上にも貢献できました。
さらに「コミュニティボールパーク」化構想の対象を街レベルに発展させた「横浜スポーツタウン構想」のもと、スポーツを中心としたまちづくりに関する事業も進んでいます。横浜市旧市庁舎街区活用事業*として計画中のライブビューイングアリーナの開業に向け、先駆けとなる直営店舗「&LIVE(アンドライブ)」を5月12日に開業。スポーツを中心としたさまざまなライブエンターテインメント体験を通じて、人々がつながる空間を目指します。
*横浜市旧市庁舎街区活用事業
三井不動産を代表企業として、鹿島建設、京浜急行電鉄、第一生命保険、竹中工務店、東急、星野リゾート、DeNAから構成されるコンソーシアム「KANNAI8(カンナイエイト)」が、賑わいにあふれる地区の形成に貢献していく取り組み。2019年9月4日に横浜市から横浜市旧市庁舎街区活用事業の事業予定者決定を受け、横浜市が策定する「関内駅周辺地区エリアコンセプトプラン」の目指す「国際的な産学連携」「観光・集客」機能の導入を図る。
野球に続いて、2013年には名門陸上チームの流れを受け継ぎ、「DeNA Running Club」を創設。現在は「DeNA Athletics Elite」として、トラック競技やマラソンの世界選手権大会などで国際的に活躍するアスリートをサポートしています。同時に、アスリートと連携して陸上・ランニングを通し「“ひと”と“まち”を元気にする」ことを目標に掲げ、活動を続けています。
2018年にはB.LEAGUEに所属するプロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」の運営を東芝から承継しました。本拠地である川崎市の人口や地域性、競技人口の多さなどを考慮しながら、野球で培ったノウハウやIT企業としてのデジタル戦略の知見を活かした新たなチャレンジを続けています。
DeNA体制後の2019-20シーズンのホーム戦1試合平均来場者数は4732人に達し、ホームゲームの週末試合ではほぼ満員に。2020-21シーズンはコロナ禍で動員制限が設けられた中、初めてB.LEAGUE・B1で1試合平均の観客動員数1位となるなど、観客動員・座席稼働率の大幅伸長が叶いました。
公式YouTubeチャンネルの登録者数とTikTok公式アカウントのフォロワー数がともに10万人を突破するなど、アリーナでの演出だけでなくSNSの活用により、新しいファン層の獲得も積極的におこなっています。
続いて、世界的に影響力のあるサッカー界へ。2021年4月より、プロサッカークラブ「SC相模原」へ経営参画しました。野球やバスケットボールに続き、神奈川県北部の重要拠点である相模原という町の特性を活かしながら、サッカーをきっかけとしたまちづくりの青写真を描いています。
こうして神奈川県内の3つの政令指定都市、横浜市・川崎市・相模原市に主要拠点を置く3つのスポーツチームへの経営参画をしました。各クラブでは、それぞれの経験・ノウハウを共有するとともに、新たな拠点づくりを進めています。横浜DeNAベイスターズは、約3万5千人収容のスタジアム増築が完了。川崎ブレイブサンダースは約1万人収容の最先端アリーナを建設予定で、SC.相模原は駅直結のスタジアム建築を構想しています。
また、DeNAならではの取り組みとして、約3万5千人収容の屋外スタジアムと約5千人収容の屋内アリーナにて、それぞれの特性を活かした技術検証をパートナー企業とおこなっています。
横浜DeNAベイスターズでは、KDDI株式会社との取り組みで、仮想空間に横浜スタジアムを再現する取り組みも行いました。アバター参加によって自宅観戦できる施策で、第一回の開催日の際には延べ約3万人に参加してもらえました。他にも、試合中継映像とは別でカメラを約20台設置し、ユーザーが自由に映像を切り替えながら楽しめるアプリも提供しています。
ソニーグループ株式会社とは、川崎ブレイブサンダースの試合映像を活用した施策に挑戦。コート全方位から撮影した映像から印象的な得点シーンなどを切り出し、ボールの高さや選手の移動速度などの数値データと組み合わた動画を生成し、TikTokで配信するなど、エンターテインメントとして活用しています。
プロスポーツは地域や社会と関わることで人々の営みとつながっています。だからこそ、スポーツ、そして競技場には未来の社会や新しい生活にとってのヒントが詰まっていると考えます。
そしてスポーツには人の心を動かす力があります。そのエモーションを、そのスポーツの世界だけに閉じることなく街に届けて賑わいをもたらし、新しいまちづくりの中心となっていく。それがDeNA SPORTS GROUPが目指す未来です。
DeNA SPORTS GROUPは、スポーツという“舞台”を活用し、ときに自分自身で、ときにパートナーとともに未来づくりに挑んでまいります。
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