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DeNAは、スマホゲームの開発・イベント運営やマーケティング、スポーツビジネスでの実績を元に、ゲームコンテンツや自社サービスのリテンションを向上、新たなマーケティング領域への挑戦をすべく、2019年4月より本格的にeスポーツ事業への取り組みをスタート。当初、「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 2019」などeスポーツの大会やイベントなどのオフラインイベント運営を主におこなってきました。ところが、立ち上げから間もなくして時代はコロナ禍へ……。
多くのオフラインイベントが中止となる中、イベントや大会のオンライン化が加速。奇しくもその影響を受けたeスポーツは世間からの注目が高まると共に、DeNAのeスポーツ部も存在感を強める結果となりました。さらなる拡大を目指すべく2023年6月20日には、オンライン配信・収録拠点とすることを目的とし、DeNAのeスポーツ部が運営を担当する「要町スタジオ」を開設しました。
今回は、eスポーツ部がコロナ禍の苦境をどのように乗り越え、ノウハウを培いながらDeNAならではの在り方を目指してきたか、また今後どのような発展をしていくのかをご紹介します。
2020年から強まった新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、イベントや大会のオンライン化が社会的に進みました。コロナ禍においても自分らしく生きたいと願う人にとって、住む場所や移動時間に縛られず、感染リスクの低いオンラインイベントの活性化は希望の光となりましたが、規模に応じた配信設備やインターネット環境などの配信技術はもちろん、参加側のサポートも必要となりました。 そこに大きく寄与したのがeスポーツ部です。
コロナ禍になる前から培ったオフラインイベント運営のノウハウに加え、イベントの配信も請け負うなど、オンラインでの配信技術も持ち合わせていたことから、決算発表や記者会見、技術カンファレンスなど、双方向のコミュニケーションが生じる情報発信コンテンツのオンライン化において、新しい形での情報発信を叶える一助となりました。
他にも、リモートワークを主とした働き方へのシフトを受け社内コミュニケーション不足や社員の健康課題が大きくなる中、健康促進イベントの企画・運営を担当。コンテンツの1つである社内eスポーツ大会では、オンライン&オフラインのハイブリッドで参加できるよう設計し、オフラインだけのイベントでは参加の難しい社員の家族も参加しやすくなるなど、オンラインならではの醍醐味を存分に活かしました。
これまでのイベント運営によって培われたノウハウや、DeNAのマーケティングなどの強みを活かし、株式会社ポケモンが2023年に開催した、チーム戦略バトルゲーム『Pokémon UNITE(ポケモンユナイト)』の招待制大会「Pokémon UNITE Asia Champions League 2023」においては、大会運営や番組制作のほか、動画制作やSNSキャンペーンといったプロモーション施策など、国際大会の開催に必要な役務のトータルプロデュースも担いました。
配信技術からのアプローチだけでなく、さまざまな社会課題解決に向けたイベントの企画・運営にも、積極的に取り組んできました。
2020年5月におこなわれたeスポーツ大会『One KANAGAWA Sports All-Star Cup 2020』では、新型コロナウイルスに対峙する神奈川県下の医療従事者への寄付を目的としたチャリティイベントとして企画・運営を担当。
また、2022年11月の復興庁主催の復興大臣杯『e復興サッカー選手権』では、大会を通して、被災地の魅力や復興した姿や被災地産食品の安心安全をアピールし、被災地産品の需要増、被災地への旅行者増につなげることをゴールとして、企画から制作運営を担当しました。
DeNAのeスポーツ部は、大会やイベントの制作・運営だけでなく、企画段階から課題や目的にむけてどのような作りこみをしていくべきか、主催側と一緒に考えていくことができることを強みと捉えています。
eスポーツの需要が高まり、自治体や外部企業からもさまざまなイベント開催の依頼を多くいただきました。また過去に開催した社内イベントの成功から、社内のコミュニケーション促進の為のイベント開催やサービスのプロモーション施策の依頼も増え、ライブ配信制作を内製でおこなう需要が高まってきました。
これを受け、更に幅広いジャンルでのオンライン配信やコンテンツ企画制作力を、より高いクオリティとユーティリティで提供する場として「要町スタジオ」を2023年6月に開設。ビル1棟まるまる配信スタジオの設備を整えており、用途の異なる3つのスタジオ、4つの控室、事務局機能など多目的に活用できるオペレーションルーム、ラウンジなどを備えました。
要町スタジオは、用途に合わせた機材や構成の組み替えを可能にする汎用性の高さが魅力です。幅広いオンライン施策を担い、適切なパフォーマンスを発揮できるようにするため、機材や配線の構成にも自由度を持たせました。
スタジオの1つはバーチャルプロダクションに特化しているため、カメラの位置や向きなどをトラッキングする事で合成用の背景空間と実空間の被写体を融合した表現が可能です。
例えば、ゲームの世界に特設ステージを組み合成させるなど、自由度高く表現することができます。
リアルセットを用いたスタジオも用意しており、こちらも幅広い配信に対応できるように構成されています。複数のセットチェンジができる作りこみで、フォーマルからカジュアルな雰囲気まで対応でき、カンファレンスや記者会見、プロデューサーレターなど幅広い配信を可能としています。
これまで、新しいことにも積極的にチャレンジしながら、数多くのオンライン施策を通しノウハウや強みを築き上げてきたDeNAのeスポーツ部。
技術的にも、国内だけでなく海外の事例も参考にしながら、新しい表現手法や技術を積極的かつ柔軟に取り入れ、コストを抑えながらもよりリッチな表現ができるよう努めています。
こういった新しい技術をすぐに取り入れ対応できるのは、DeNAのエンジニアリング力が大きく影響していると言えるでしょう。
今回、要町スタジオができたことでさらなる技術や表現に取り組めるだけでなく、今後は新しいエンターテインメント体験の提供にもさらに寄与していきたいと考えています。
◆プレスリリース
DeNAがオンライン配信を目的としたスタジオを開設
◆配信事業に関するお問い合わせ先
株式会社ディー・エヌ・エー
ソリューション事業本部ストラテジックマーケティング統括部
eスポーツ部 窓口担当
Email:live-solution@dena.com
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです