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コロナ禍以降、DeNAではリモートワークを主としたハイブリッドな働き方を推進している一方で、コミュニケーション課題にはさまざまな側面から取り組んでいます。課題には、オフィスで自然と耳にしていた会社や同僚の近況などをキャッチアップする機会が減ったことや、他部門の情報を得にくくなったことが挙げられます。DeNAグループには約3,000人の従業員が在籍し、東京・神奈川・新潟・海外と複数の拠点があるため、他拠点の同僚との接点を持ちにくい面もあります。
そこで、ボトムアップ施策としてあがってきたのが「社内ラジオ」企画です。頭では会社との横のつながりを大事にしたいと思う一方で、目先の仕事に追われてしまうもの。そんな状況でも耳で"ながら聴き"しながら、情報と熱量を伝播するための企画としてラジオがスタートしました。
本記事では、実際のラジオ番組の一例と、DeNAが社内ラジオを始めた狙いやラジオを通してどういった想いを届けているのかをご紹介します。
2021年11月からはじまり、今年で3年目を迎える、DeNAの社内ラジオ「De:VOICE(ディーボイス)」。プロのMC田口 尚平氏が、社内の各部署からゲストの社員を招き、ゲストとの対話を約30分間にわたって繰り広げます。社内コマーシャル(以下CM)やタレコミ・お便りコーナーなども設け、本格的なラジオ番組になっています。
毎週水曜12時頃に更新され、社員へはメールとSlackでアナウンスする他、オフィスのラウンジでも過去放送分を毎日放送しています。
DeNAがエンターテインメント事業を展開する会社ということもあり、聞いて面白いことを大前提としています。配信業務に強いeスポーツ部が収録環境や台本の基盤などを設計し、現在は広報部とデザイン本部の動画チームのメンバーが主導して運営しています。また、株式会社秋コレさんに協力いただき、CMやタイトルコールの挿入を取り入れるなど、本物のラジオと遜色ない収録品質を目指しました。
MCには、「やべっちスタジアム」や「東京ゲームショウ」を担当する元テレビ東京アナウンサーの田口 尚平氏を迎えています。敢えて、社外のMCを迎えたのには、身内話で終わらせないために、客観的な立場からの質問やイジリが必要だと考えたためです。
一方で、番組の企画構成やゲストリクルート、サムネイルなどのビジュアル、収録機材の設置など、ラジオ番組づくりにおける多くを内製でおこなっています。
番組は「しごとーく」と「Delight喫茶」のオリジナルコンテンツで構成され、それぞれ仕事面とプライベートの素顔に迫ります。「キャリア」「オタク」「プロフェッショナル」「失敗からの学び」などのテーマを軸に置きながらも、ゲストとMCの掛け合いや音声ならではの臨場感を届けることを意識しています。Season4に突入してからは、ゲストへのサプライズで「お便りコーナー」を設けるなど、社員の反響や会社の状況を鑑みたマイナーチェンジも重ねています。
ゲストに迎える社員は、多様性を大事にする社風に習い、さまざまな領域やキャリアから選出していますが、実はそのほとんどが他薦とタレコミによるもの。既に57人もの社員が出演していますが、今まで一度もゲストのリクルートに困ったことがない点は、人を強みとするDeNAならではと言えます。
モノづくりの背景やそこにかける想い、そこに携わる人に対して、まずは「知る」ことで共感は生まれるもの。そして共感が応援に繋がったり、夢を担ぎたいという気持ちに発展していくと考えています。
違う部門や領域であろうと、社員が一丸となってそれぞれが互いに応援するような会社は強くなると信じ、その橋渡しをするのが社内ラジオの役割でもあります。また、ラジオ番組はアーカイブ素材として残しているので、入社したばかりの社員がキャッチアップする情報としても役立てられています。
実際、社内のさまざまなSlackチャンネルで拡散されたり、ゲスト本人に多方面からDMが届くなど、ポジティブな伝播が各所で巻き上がっています。また、出演したゲスト側からも「キャリアの棚卸しになった」「手触り感のあるモノづくり体験だった」といった感想をいただいています。
DeNAでは、柔軟な働き方を推進すると共に、社内ラジオ放送を通して情報と活力の伝播に努めます。
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです