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「初音ミク」をテーマとした現代アート展「ART OF MIKU」が渋谷PARCOにて3月4日まで開催中です。16組の現代アーティストによる多様な表現で生まれた約40点もの作品が展示・販売され、「初音ミク」「アート鑑賞」どちらを好きな方でも楽しめる企画展となっています。
株式会社パルコとDeNA、DeNAの子会社であるモバオクの3社での共同主催となる本アート展。「日本発のキャラクターを現代アートに昇華させ、世界のアート市場へ発信していきたい」という想いが込められていると、ART OF MIKU プロジェクトマネージャー池田 元基は言います。この記事では、想いとして託された新たなアートの可能性についてお話します。
初音ミクといえば、二次創作による多様な表現を懐深く受け入れ、日本にとどまらず海外でも大きな影響力のあるサブカルチャーのハブとなる存在です。
現代アート業界はアーティストごとにギャラリーを構えて展示することが多いため、複数のアーティストが垣根を超えて1つのギャラリーに会することは稀な上に、16組ものアーティストが一つのキャラクターをモチーフとして扱うことは、前例に類を見ない挑戦となりました。
初音ミクを共通テーマにおきながらも表現の縛りは設けていないため、アーティストそれぞれの作風の違いを楽しめる点も魅力です。さまざまな分野での二次創作によって人気を広げてきた初音ミクだからこそ成せたテーマであり、既成概念に囚われない表現方法をとる現代アートとの親和性の高さから、今までにないアート展になるだろうと大きな期待を寄せました。
会場には、「松山しげき(アートデザイン)」×「Ground Y(服飾)」×「デザインココ(制作)」の共同制作によるアートとファッションを融合した特別企画をはじめ、アーティスト独自の解釈によって表現された個性豊かな初音ミクが並んでいます。
また、展示品は全てエントリー形式での購入が可能(※)。100種類以上ある限定グッズは、初日から売り切れアイテムが続出するほどの反響です。
※特別企画品を除く
本アート展への支援を募ったクラウドファンディングや、モバオクのサイト内でアート展と連動したオークション企画も実施。既に多くの方より賛同いただきました。
世界の国々と比べて日本は美術館に足を運ぶ人口割合が高いとされる一方で(※)、日本におけるアート市場の規模は小さいのが現状です。ヨーロッパ諸国と比較すると、アートを資産として保有する概念が日本に根付いているとはまだ言えないでしょうか。
価値判断の難しく敷居が高く感じられるアート分野だからこそ、親しみやすいアニメや漫画などのキャラクターを掛け合わせることで、身近に感じてもらうための突破口になる。ひいては、世界のアート市場へも新しい風を吹かせられる。そんな可能性を秘めていると私たちは考えています。
今回、アート展と連動したオークションを運営するモバオクでは、「人・モノ・社会をつなげる」ことをミッションとして掲げています。オークション体験を提供するとともに、今後も日本のエンタメ市場やアート市場への文化貢献にも積極的に取り組んで参ります。
※参考文献:文化庁統計白書「文化に関する世論報告書」
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/pdf/r1393020_01.pdf
⚫︎ ART OF MIKU イベントサイト: https://miku-art.com/
⚫︎ 参加アーティスト(50音順)
内田ユイ/後智仁/江口綾音/河村康輔/北川宏人/下田ひかり/JUN OSON/寺田克也/仲衿香/ニシイズミユカ/廣瀬祥子/FACE/星山耕太郎/松山しげき/本秀康/山口真人
⚫︎ 主催
株式会社パルコ/株式会社ディー・エヌ・エー/株式会社モバオク
⚫︎ 版権協力
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
⚫︎ 協力
株式会社The Chain Museum/株式会社デザインココ/株式会社ヨウジヤマモト
⚫︎ キュレーション
株式会社エンライトメント(代表:ヒロ杉山)
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです