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DeNAは、5月24日にスポーツ応援実況アプリ「play-by-sports」を正式にローンチいたしました。ファンが発信することができるのが最大の特徴で、新たなスポーツファンの拡大に繋がり、スポーツ全体の盛り上がりに貢献していけるポテンシャルを持っている本サービスの、開発の裏側や今後の展開についてまとめます。
* 本記事は、YouTubeチャンネル『事業家のDNA〜事業家を目指すあなたへ〜』の動画内容を編集し記事化しております。動画はこちらからご覧いただけます。
スポーツに関連するビジネスは、プロスポーツチームの運営やスポーツ用品の製造販売、トレーニングジム、スクール事業など多岐にわたります。最近では、地方や海外にスポーツを観に行くようなスポーツツーリズムとよばれる観光事業もでてきました。
多岐にわたるスポーツビジネスの市場規模はとても大きく、2019年時点の国内のスポーツ市場規模は13兆円*と推定されています。コロナ禍の影響でスポーツ市場が縮小した時期がありましたが、コロナ禍が終息にむかいつつある現在、スポーツ庁は2025年には15.2兆円を目標に掲げています。
そんなスポ―ツ市場において、別の角度からスポーツと新しい分野を組み合わせ新しいイノベーションを生みだしたいと開発に至りました。
*出典:「わが国スポーツ産業の経済規模推計 ~日本版スポーツサテライトアカウント2022~ 2011~2020 年推計, 新型コロナ影響度調査」
これまでの既存のスポーツ中継は、プロの実況者と解説者がいて試合展開を説明してもらいながら観るというスタンスでした。それに対し、私たちが目指しているのは、どんな方でも実況、解説、応援など、形にとらわれずスポーツについて「発信」していただける世界観です。実況者(サービス内では「MC」と呼んでいます)をきっかけに、今までスポーツを見なかった人にとってのスポーツ観覧機会を増やしていきたいと考えています。
ワールドカップでも地上波での放送とは別に、サッカー選手を解説者として招いた中継が、サポーターの気持ちを代弁しているようだと話題になりました。ファンの目線にたった解説や実況には、中立公平な解説とはまた違う魅力があるというのがわかった好事例ではないでしょうか。
「play-by-sports」では、幅広いスポーツを配信予定です。スポーツには、そのスポーツのルールを知らなくとも応援する人々の姿を見ることによって熱量をもらい興味がわき、自分もファンになっていく、そんな魅力があります。その熱量はプロの試合に限らず、社会人・学生、子どもの地方大会といった試合もポテンシャルがあると考えているため、スポーツのジャンルだけでなく、メジャー・マイナーの垣根もこえた幅広いコンテンツ提供の検討を進めています。
また、同じ試合でもMCが変わるだけで、無数のコンテンツに変わる可能性があります。これまではプロの実況者・解説者が中継している映像を何千何万人の人が観るのが通常でしたが、「play-by-sports」は、MCの数だけコンテンツとして提供できるので、自分が好きなMCのチャンネルで試合を観ることができます。必然的にチャンネルごとの人数は少なくなりますが、人数が少なくなる分チャンネル毎のコミュニケーションが盛り上がりやすく、共通の意識を持っている人たちが集まるのでポジティブにスポーツを楽しむことができます。いろんな人たちがMCとして配信をするということが、このサービスの面白いポイントです。
試合の途中の局面をみんなで予想するリアルタイム予想という機能を実装。
スポーツ観戦は、このあとどういった展開になるのか、後半はこんな戦術になるのでは、といった予想を立てながら観るのが醍醐味でもあります。
野球で例えると、打者が日本記録を超えるかもしれない、そんな局面がありますが、記録観点でも試合を観ると負け試合であっても最後まで試合を楽しめるのではと着目しました。
試合の結果だけではなく、試合のある局面を観ながら楽しむことで、最後までスポーツを楽しむことができるような機能としてリアルタイム予想を導入しています。
今後、ライブ配信のようなギフティングのシステムも検討中です。
スタジアム観戦であれば、ユニフォームやタオルといったグッズを買うことで、選手やチームの応援に繋げることができます。ギフティングはそのデジタル版として、試合視聴時にアイテムを購入することで、応援アイテムとして使えるイメージです。将来的には、そのコンテンツが収益を産んで、スポーツ団体や選手にも還元されていくよう検討を進めています。
スポーツだけで生活ができるのは一部のメジャースポーツだけと言われています。ファンが応援することによって、チームや選手に還元されていくような、そういったシステムを導入することで、メジャーなスポーツだけでなく、スポーツ市場全体が盛り上がることができるよう少しでも貢献していきたいと考えています。
play-by-sports:https://play-by-sports.dena.com/
プレスリリース:https://dena.com/jp/news/5106/
Xアカウント:https://x.com/play_by_sports
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです