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去る7月22日から24日の3日間、横浜スタジアムにて開催された「キッズスタジアム 2016」での『プロ野球お仕事体験』。横浜DeNAベイスターズの試合興行における、いろいろなお仕事を夏休み中の小学生に担ってもらうという大人気イベントです。
アナウンス体験、ヒーローインタビュー体験、バットキッズ体験(選手が打席で使用したバットをベンチまで運ぶ)などなど......一生の思い出になるような体験ができるのが特徴ですが、今年初めてDeNA本社とのコラボレーション企画を実施することになりました。
それは「プログラミングをつかって選手を応援する動画(アニメ)をつくろう」です。
試合中の華やかな演出を支えているのが「センターカラービジョン」。スターティングメンバーの紹介、選手応援歌の紹介、ファンの応援を盛り上げるホームランやヒットのCGなど、様々な役割を担っています。また選手たちもビジョンに流れる自分の打席のリプレイ映像を見て、相手投手の球や自分のバッティングフォームを確認しています。
▼横浜スタジアムのセンターカラービジョン。非常に大きく高精彩なものが使用されています。
今回のコラボレーション企画では、このセンターカラービジョンで試合前に上映する「選手を応援する動画(アニメ)」を、小学生の子どもたちに制作してもらうことになりました。制作に使ったのは、DeNA本社が社会貢献活動の一環として行っている「公教育へのプログラミング教育の普及・推進」のために開発したタブレットPC用教材アプリケーションです。
制限時間は約3時間。試合前の上映のため、子どもたちには試合開始5時間前に集合してもらい、まずは教材アプリケーションの使い方を学んでもらいます。
▼まずは「プログラミングってどんなもの?」という基礎的な考え方を、子どもたち自身が手を動かしながら学びます
約50分の授業を受けた後は、いよいよ実制作の時間に移ります。 この教材アプリケーションは使い方がとても簡単なことに加えて、「自分の描いた絵を取り込むことができる」ことと「自分の声や歌などをBGMや効果音に使用できる」のが特徴です。
まず子どもたちは班に分かれ、それぞれの班に割り当てられた選手(取材当日は筒香嘉智選手、エリアン・エレラ選手、先発の井納翔一選手の3選手)の応援歌を自分のタブレットに取り込みます。
▼選手応援歌も自分で歌ってタブレットに録音します
録音が終わったら、その歌詞や選手たちの特徴に合わせて「どういった動画(アニメ)にするか」というシナリオをグループで考えます。(筒香選手ならやっぱりホームラン!井納選手なら決め球のフォークで三振!などなど)
次はそうして出来上がったシナリオを表現するための絵の制作にとりかかります。
▼筒香選手のホームランに期待して豪快なスイングをイラストで表現
「選手たちも見てくれるかも!」ということで、エリアン選手の班は「Vamos!(行くぞ!)」とスペイン語を交えて応援することに
イラストが出来上がったら、いよいよプログラミングをはじめます。
この教材アプリケーションは視覚的な要素の組み合わせでプログラムを組むことができる「ビジュアルプログラミング」を採用しており、子どもたちはどうしたら自分の思い描いたとおりの動きになるか、試行錯誤しながら作品をつくりあげていきます。
▼講師を務めたDeNA本社のエンジニアからプログラミングの「コツ」を学ぶ子どもたち
いよいよ作品が完成間近!......となったところで、プログラミング教育の普及を推進しているDeNA取締役会長で横浜DeNAベイスターズのオーナーでもある南場智子が登場。子どもたちに「誰の応援アニメつくったの?」「すごいね!」と声を掛けながらテーブルを回っていきます。
作品が完成したら、今度は他の子どもたちやご両親に向けて自分の作品を発表します。それぞれに工夫した点をひとつあげてもらいながら、前に立って元気に発表していきます。
発表後には自分の作品を手に持って記念写真。南場オーナーも列に加わりました。
3時間にわたる制作はこちらで終了。最後は子どもたちもご両親も楽しみにしていた「センターカラービジョンでの上映」です!
▼選手たちがグラウンドでのサイン会のためにベンチに登場するタイミングで、子どもたちの作品を上映(こちらの写真のみ、最終日に撮影したものです)
終了後、参加した子どもたちからは「プログラミングは難しかったけど楽しかった!」という声を聞くことができました。
2020年以降の初等教育での必修化が決まり、今後注目がより高まっていく「プログラミング教育」ですが、DeNAグループでは、今後も楽しんで親しみを感じてもらえるような機会を提供していきたいと思います。
今回参加してくれたみなさん、本当にありがとうございました!